銃声だけじゃない!西部開拓時代の町にあった「意外な日常」

佐藤直哉(Naoya sato-)
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はじめに

「西部開拓時代の町」と聞くと、まず浮かぶのはガンマンですよね。

馬で登場。
酒場の扉をバーン。
全員が一瞬で黙る。

……と思ったら、奥から出てくるのは床屋です。

「お客さん、撃つ前に前髪だけ整えます?」

実は当時の町には、酒場だけでなく、郵便局、教会、鍛冶屋、商店までありました。
決闘の横で誰かが靴を修理し、保安官が睨みをきかせる隣で、宿屋の女将が「夕飯冷めますよ」と呼んでいたわけです。

つまり西部の町は、無法地帯というより、暮らしが少し荒っぽい商店街。

銃声の裏で、人々はちゃんと生活していたのです。

※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。

西部の町は「鉄道」が来た瞬間に生えてきた

西部開拓時代の町って、なんとなく「勇敢な開拓者たちが荒野を切り拓いて作った!」みたいなイメージがありますよね。

実際はかなり違います。

まず鉄道が来る。
すると次の日には酒場。
その隣に宿屋。
さらに銀行。
三日後には「当店創業百年の味」とか言い始める店まで出てきます。

いや昨日まで草原だったやん。

特に牛の輸送は大ビジネスでした。
牛追いたちが駅に集まるので、
「じゃあ飯屋いるな」
「酒場いるな」
「財布落とす人用に銀行いるな」
と、町が爆速で増殖していきます。

つまり西部の町は、じっくり育った都市ではありません。

線路を敷いたら、人間の欲望が駅前開発を始めた。

そんな勢いで生まれた町だったのです。

メインストリートには何があった?

西部の町って、「酒場!決闘!保安官!」みたいなイメージありますよね。

ところが1878年のフォレストシティを調べると、並んでいたのは意外にも、

食料品店。
理髪店。
肉屋。
靴屋。
郵便局。
教会。

めちゃくちゃ“ちゃんと暮らしてる”

ガンマン同士が睨み合ってる横で、

「すいませーん、前髪だけ軽くしてください」

って理髪店が営業してるわけです。

しかも町には電信設備までありました。

つまり西部の人たち、決闘してるだけじゃなく普通に連絡事項も共有してたんですよ。

「明日の礼拝10時からです」
「あと駅前でまた撃ち合いです」

町内会の情報が物騒すぎる。

荒野の町というより、“治安が不安定な商店街”に近かったのかもしれません。

西部の酒場、ほぼ“市役所”だった

西部劇の酒場って、だいたいトラブルの起きる場所として描かれがちです。

扉バーン。
ピアノ停止。
全員こっち見る。
そして誰かが椅子ごと吹っ飛ぶ。

でも実際の酒場、そんな毎日ケンカしてたら経営できません。
実際の酒場は、ただの危険地帯ではありませんでした。

仕事の情報。
儲かる鉱山の噂。
土地の話。
治安情報。
全部ここに集まります。

つまり当時の酒場、

「飲み屋」+「ハローワーク」+「SNS」だったんです。

旅人が入ってくるたびに、

「北で金鉱当たったぞ!」
「マジか!」
「あと保安官撃たれた!」
「そういうこともある!」

みたいな会話が飛び交う。
しかも音楽もダンスもある。

現代で言うなら、“居酒屋で転職サイト見ながら町内ニュース聞いてる状態”

そりゃもう、毎日人が集まります。

「無法地帯」は本当だったのか?

西部開拓時代って、「全員いつでも撃つ準備してる世界」みたいに思いますよね。

道を歩けば決闘。
酒場入れば乱闘。
保安官は毎日爆発。

でも実際の町は、そこまで24時間営業の無法地帯じゃありませんでした。

ニューメキシコ州リンカーンには、裁判所もホテルも商店も住宅街もあります。

つまり、

「本日の公開処刑は午後3時からです。なお、その前にパンが焼き上がります」

みたいな生活が普通に存在してたんです。
しかも町には保安官もいました。
ただ、西部の保安官って仕事が大変すぎる。

朝:
「銀行強盗です!」

昼:
「牛が逃げました!」

夜:
「酔っ払いがピアノに発砲しました!」

いや治安イベント多すぎる。

それでも人々は店を開き、食事をし、子供を育てていました。

映画だと銃声ばかり目立ちますが、本当に町を支えていたのは、“撃たれてない側の普通の住民”だったのです。

西部の町は多文化社会だった

西部開拓時代って、なんとなく「白人カウボーイが無言で豆食ってる世界」を想像しますよね。

でも実際の西部、かなり多文化です。

牧畜文化にはメキシコ系の影響。
鉄道建設には中国系移民。
南部から来たアフリカ系アメリカ人。

さらに町には料理人、教師、洗濯屋、宿屋の女将までいる。
もう“荒野”というより、“開拓版ショッピングモール”

しかも全員、言葉も文化も違う。

だから酒場では、

「牛が逃げたぞ!」
「どの牛だ!?」
「メキシコ人の牧童は“白いやつ”って言ってる!」
「中国人の料理人は“今夜の材料”って言ってる!」
「保安官だけ“所有者確認してから撃て!”って言ってる!」

もう文化と立場が全員バラバラ。

さらに料理も混ざるので、

「今日のおすすめはメキシコ風シチュー、中国茶、謎の豆です」

統一感ゼロ。

でも、そういう雑多さの中で町は動いていました。

西部の町って、“孤高のガンマンの世界”というより、かなり騒がしい多国籍共同生活だったのです。

西部の町、燃えすぎ問題

西部の町って、「撃たれて死ぬ世界」だと思うじゃないですか。

実際は、
「隣のやつがスープ温めたせいで町ごと消える世界」です。

なにせ建物ほぼ木造。
しかも乾燥地帯。
さらに隣の建物との距離ゼロ。

もう町全体が“薪”みたいな状態。

だから一軒燃えると、

「あっ、パン屋燃えた」

「隣のホテル燃えた」

「保安官事務所燃えた」

「今もう町がない」

みたいなスピード感です。

実際、フォレストシティでは1883年に82棟が焼失しました。

でも西部の人たち、そこで終わらない。

翌日には、

「よし、また建てるか」

メンタルが強すぎる。

しかも募金で消防ホース買ってる。

つまり西部の町って、“完成した都市”じゃなく、

「昨日燃えたけど今日もう営業してる」

みたいな超前向き都市だったのです。

「弁護士も嘘つきもいない町」という冗談

1878年、フォレストシティの新聞は町を全力でPRしていました。

「店あります!」
「ホテルあります!」
「酒場あります!」
「教会あります!」
「電信あります!」

ここまでは普通です。

でも最後に突然、

「聞くところによれば、この町には弁護士も嘘つきもいない」

急に“治安の概念”で売り始めた。

しかも「聞くところによれば」なので、書いてる本人も確信ない。

たぶん記者も、

「いや絶対いるだろ……」

と思いながら書いてます。

でも当時の西部って、こういうノリだったんです。

町ができたばかりだから、とにかく人を呼びたい。

現代で言えば、

「駅近!日当たり良好!あとアットホームな職場も近くにあります!」

みたいな勢いで宣伝していたわけです。

西部の町は「荒野の実験都市」だった

西部開拓時代の町って、無法者が集まる危険地帯みたいに見えますよね。

でも実際の住民たち、やってることはかなり真面目です。

教会建てる。
新聞出す。
郵便届ける。
裁判所置く。
火事で燃えたらまた建てる。

もう“西部劇”というより、“自治体運営シミュレーションゲーム”

しかも全部、荒野のど真ん中でやってる。

たぶん町の会議とか、

「まず保安官増やしましょう」
「先に消防です!」
「いや道路!」
「その前に町が燃えてます!」

「「「なに~⁉」」」

毎日タスクが重い。
それでも人々は、「ここをちゃんと暮らせる町にしよう」と本気で動いていました。

つまり西部の町って、

“銃撃戦の舞台”というより、
“治安が不安定な状態で始まった市役所”だったんです。

最後に

西部の町、思ったより“生活感”がすごい

ここまで読むと、西部開拓時代のイメージ、かなり変わりませんか?

最初は、

「ガンマン!決闘!無法地帯!」

みたいな世界を想像していたのに、実際には、

「郵便まだですか?」
「教会の鐘うるさい!」
「パン屋また燃えてる!」

という普通の生活をしてる。

もちろん危険な時代でした。
でも人々はその中で、酒場を作り、新聞を出し、仕事を探し、教会を建て、「ここをちゃんと町にしよう」と必死に生きていました。

つまり西部の町って、

“銃で生きる男たちの世界”というより、
“トラブルだらけなのに、なんとか生活を続けていた人たちの町”

だったんです。

昨日まで荒野だった場所に、人が集まり、店ができ、笑い声が生まれ、気づけば町になっている。

西部開拓時代が今でも妙に魅力的に見えるのは、
どんな環境でも「暮らし」を作ってしまう、人間のたくましさがそこにあるからなのかもしれません。

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