小噺ショート
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隣人の秘密【ショートショート】

佐藤直哉(Naoya sato-)
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表の顔と裏の顔が交錯する驚愕の展開!

「掃除ってのは、なんでこうも飽きるんだろうな…」と、ため息交じりに窓を拭いていた中村は、ふと外に目をやった。

そこには、見事に転倒している隣人の小林がいた。

「おや、これはひと儲けのチャンスかもな」と思いつつ、中村は駆け寄って小林を助け起こした。

「大丈夫ですか、小林さん?」と、心配そうに見せかける中村。

「ちょっと足をひねっちゃったみたいで…」と小林は痛がる。

中村は彼を自宅に招き入れ、リビングに座らせた。

「ここで親切にしておけば、後で見返りがあるかも」と考えながら、応急処置を進める中村。

手当てが終わり、小林は感謝の言葉を述べた。

「中村さん、本当にありがとう。あなたがいなければどうなっていたか…」と感激の様子。

中村はにっこりと微笑み、「いつでもお手伝いしますよ」と答えた。

すると、小林の表情が急に変わり、「実は、これ全部演技なんだ。君の親切心を試したんだよ。でも、安心して。君には本当に大きな役割をお願いしたい」

「な、なんだよ…」

小林はにやりと笑い、「保険金詐欺の共犯者としてね。これで二人で大儲けできるよ」と告げた。

中村は自分の内心が見透かされていたことに愕然とし、予期せぬ展開に唖然とした。

さらに小林は続けた。

「君も保険に入ってるよね?」

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佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
小説を書いていたはずが、いつの間にか「調べたこと」や「感じた違和感」を残しておきたくなりました。
このサイトでは、歴史の中に埋もれた謎や、日常でふと引っかかる“気になる話”をもとに、雑学記事、4コマ漫画、風刺ショートショートとして発信しています。
テーマはちょっと真面目。
でも、語り口はすこし皮肉で、たまにユーモア。
「なんかどうでもよさそうなのに、気になる」
──そんな話を集めて、掘って、遊んでいます。
読んだ人の中に“ひとつくらい、誰かに話したくなる話”が残れば嬉しく思います。
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