小噺ショート
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雨の夜の別れ【掌編小説】

佐藤直哉(Naoya sato-)
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場面: 雨が降る夜、彼女の家の前。

登場人物:

  • タクヤ: 彼、彼女を家まで送る。
  • ユキ: 彼女、幽霊のような存在。

(タクヤとユキが、雨が降る中、ユキの家の前に立っている。)

タクヤ
タクヤ

(傘を差しながら)大丈夫か?

ユキ
ユキ

(静かに、そして少し悲しげに)タクヤ、もう会えないかもしれない。

(驚き、不安を隠せずに)どういう意味だ?

また明日会おうよ。

(微笑みながら、しかし目には深い悲しみ)それは無理かもしれない。

でも、今夜は本当にありがとう。

(混乱しつつも心配して)ユキ、何かあったのか?

何で会えない?

(静かに後ずさりしながら)時間が来たみたい。

さよなら、タクヤ。

(ユキは霧の中に消えていくように家の方へと後ずさりし、やがて視界から消える。)

ユキ!待ってくれ!

(翌日、タクヤはユキの家を訪れるが、そこには焼け跡しかないことを知る。)

(驚愕しながら)どうして…。ユキは…。

(タクヤは十年前に焼失したという事実と、昨夜の出来事を結びつけられずに立ち尽くす。)

ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
小説を書いていたはずが、いつの間にか「調べたこと」や「感じた違和感」を残しておきたくなりました。
このサイトでは、歴史の中に埋もれた謎や、日常でふと引っかかる“気になる話”をもとに、雑学記事、4コマ漫画、風刺ショートショートとして発信しています。
テーマはちょっと真面目。
でも、語り口はすこし皮肉で、たまにユーモア。
「なんかどうでもよさそうなのに、気になる」
──そんな話を集めて、掘って、遊んでいます。
読んだ人の中に“ひとつくらい、誰かに話したくなる話”が残れば嬉しく思います。
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