危険な誤解【掌編小説】
佐藤直哉(Naoya sato-)
コヨーテの小噺
寝室。窓から朝日が差し込む。
カーテンが開き、主人公がベッドに座っている場面から始まる。
(目をこすりながら)ん、これは…?
(枕元に落ちている古びた鍵を拾う)こんな鍵、昨日までここにはなかったが…
(光を放ちながら)持ち主を待っていた
えっ?
(驚きつつも、周りを見渡すが、声の主を見つけられず)鍵が…話した?
そう
私を握る者にだけ、特別な扉を見せる力がある
今日だけ、その扉が見える
特別な扉…?
なぜ、今日だけ?
それは、運命だ
選ばれし日
開けるか否か、その選択が全てを変えるだろう
(鍵をじっと見つめ)全てを変える選択…。
でも、何が待っている?
危険?
それとも…
それは、扉を開けてのお楽しみ
ただし、警告しておく
一度閉じた扉は、二度と開くことはない
(深呼吸をして)分かった
やるしかない
見せてくれ、その扉を
主人公が鍵を握ると、部屋の一角に光が集まり、徐々に扉が形成される。
扉が現れた
さあ、運命を選ぶ時だ
(扉に手をかけ、躊躇いながら)この扉の向こうには何があるんだろう…
【幕】