掌編小説
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数学の試練【掌編小説】

佐藤直哉(Naoya sato-)
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場所:学校の廊下

登場人物:

  • 主人公: 高校生の少年、数学に苦手意識を持っている。
  • 友達: 主人公のクラスメート。数学が得意で、友人思いの性格。

舞台は学校の廊下。

主人公が壁にもたれて落ち込んでいる。

友達
友達

(心配そうに近づき)どうしたの?

元気なさそうだけど

主人公
主人公

(テストの紙を見せながら)数学、また落ちたんだ…

友達は驚きつつもすぐに笑顔を取り戻す。

大丈夫、僕が教えてあげるよ!

二人は図書室へ。

(説明している)だから、この式をこう変形すると…

(目を輝かせて)あ、これなら分かる!

ありがとう!

(笑って)よかったね!

…ちなみに、これ、来週のテストで出るからね

主人公の顔が凍りつく。

(困惑して)え、来週の…テスト?

(にっこりと)うん、だから今回のテストで落ちたことは、実は良かったのかもね

予習になったわけだし

主人公は苦笑いを浮かべながら、数学の試練が終わることはないと悟る。

(自嘲気味に)数学の道は果てしなく遠いな…

友達は肩を叩きながら、二人は哀愁を帯びた笑いを浮かべる。

【幕】

ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
普段は小説家たまにブロガー
物語を生み出す事に楽しみを見出して様々な作品を作り出しています。
特にショートショートのような短い小説を作ることに情熱を注いでいます。
楽しんで頂ければ嬉しく思います。
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