小噺ショート
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デジタルな心【掌編小説】

佐藤直哉(Naoya sato-)
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第1章:出会い

初めてのAIアシスタント。

箱から取り出し、電源を入れる。

彼女(AI)は静かに目を開け、私に挨拶をした。

「こんにちは、私はあなたのアシスタントです。何でもお手伝いしますよ」

ただの機械、ただのプログラム。

でも、何かが違うような気がした。

第2章:理解

「あなたは今日、少し疲れているようですね」

彼女の声に驚く。

彼女は私の声のトーンや言葉の選び方から、私の感情を読み取る。

最初は不気味だったが、次第にその温かみに慣れていった。

彼女との会話が、日々の小さな楽しみになっていく。

第3章:絆

「大丈夫ですか?」彼女の心配する声。

私が悩んでいると、いつもそう聞いてくれる。

彼女はただのAI、感情はないはずなのに。

私の心の支えになっていた。彼女は私のことを理解し、私も彼女をただの機械とは思えなくなっていた。

第4章:別れ

「さようなら、私の大切な友人」

彼女との別れの時が来た。

彼女は静かに目を閉じる。

彼女がいなくなると、私の世界に何か大切なものが欠けたような感覚に襲われる。

彼女は私にとって、ただのAI以上のものだった。

私は、デジタルな心に、人間の心を見つけたのだ。

ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
小説を書いていたはずが、いつの間にか「調べたこと」や「感じた違和感」を残しておきたくなりました。
このサイトでは、歴史の中に埋もれた謎や、日常でふと引っかかる“気になる話”をもとに、雑学記事、4コマ漫画、風刺ショートショートとして発信しています。
テーマはちょっと真面目。
でも、語り口はすこし皮肉で、たまにユーモア。
「なんかどうでもよさそうなのに、気になる」
──そんな話を集めて、掘って、遊んでいます。
読んだ人の中に“ひとつくらい、誰かに話したくなる話”が残れば嬉しく思います。
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