小噺ショート
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忘れられた夢の断片【掌編小説】

佐藤直哉(Naoya sato-)
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毎夜、異世界への扉が開く夢を見る。

ある夜、扉の向こうに真実を見つけた。

目覚めたとき、その記憶を紙に書き留めた。

だが朝、紙を見ると「牛乳を買うこと」のみ。

夢の内容はすっかり忘れてしまった。

その日、仕事で大失敗。帰宅後、冷蔵庫を開けると牛乳だらけ。

前夜、夢遊病で何度も買いに行っていたらしい。

忘れられた夢の代わりに、現実には牛乳の山。

夢の探求より、日常の「牛乳」が私の運命を握っていたのだ。

ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
小説を書いていたはずが、いつの間にか「調べたこと」や「感じた違和感」を残しておきたくなりました。
このサイトでは、歴史の中に埋もれた謎や、日常でふと引っかかる“気になる話”をもとに、雑学記事、4コマ漫画、風刺ショートショートとして発信しています。
テーマはちょっと真面目。
でも、語り口はすこし皮肉で、たまにユーモア。
「なんかどうでもよさそうなのに、気になる」
──そんな話を集めて、掘って、遊んでいます。
読んだ人の中に“ひとつくらい、誰かに話したくなる話”が残れば嬉しく思います。
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