小噺ショート
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じゃんけんの理論破壊【ショートショート】

佐藤直哉(Naoya sato-)
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経営戦略も理論も、六歳児の無邪気には勝てない

なぜ、会社のCEOと大学生が六歳児のお菓子を巡ってじゃんけんをしているのか。

それは、誰も想像していなかった展開だった。

CEOはお菓子の「最適な分配法」を、大学生は「公平な理論」を持ち出して議論が白熱。

だが、問題がややこしくなる一方で、六歳児はじれた顔で提案した。

「じゃんけんで決めようよ!」

あまりにも単純な提案に、大人たちは一瞬黙り込んだが、結局それに従うことに。

結果は、六歳児の圧勝。

「こんな…分析が…役に立たないとは…」とCEOは唖然とし、大学生はショックで理論が吹き飛んだ顔。

「ねえ、二人とも、もしかして“じゃんけん”やったことないの?」と六歳児が首をかしげ、無邪気に笑うと、二人はただ無言で立ち尽くした。

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佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
小説を書いていたはずが、いつの間にか「調べたこと」や「感じた違和感」を残しておきたくなりました。
このサイトでは、歴史の中に埋もれた謎や、日常でふと引っかかる“気になる話”をもとに、雑学記事、4コマ漫画、風刺ショートショートとして発信しています。
テーマはちょっと真面目。
でも、語り口はすこし皮肉で、たまにユーモア。
「なんかどうでもよさそうなのに、気になる」
──そんな話を集めて、掘って、遊んでいます。
読んだ人の中に“ひとつくらい、誰かに話したくなる話”が残れば嬉しく思います。
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