瞬間移動の幻想【ショートショート】

瞬間移動の果てに待っていたものは？

久保田と真由美が瞬間移動装置の前に立つ。

久保田は目を輝かせ、「これが成功すれば、世界が変わる！」と胸を張る。

真由美は冷静にデータをチェックし、「それはそうね、でも慎重に行こう」と落ち着いて応じる。

装置が作動し、久保田は一瞬で見知らぬ場所に飛ばされる。

目の前には奇妙な風景が広がり、未確認生物がうごめいている。

「ここはどこだ…？」と呟く久保田。

彼が装置の故障原因を探る中、真由美の声が遠くから聞こえてくる。

「久保田さん、何か変よ！」焦る久保田は、必死に修理を試みるが、状況はますます混乱するばかり。

心臓がバクバクする中、突然、久保田は元の場所に戻り、目の前には微笑む真由美が。

「おかえりなさい。まだ実験は始まっていないわよ」

久保田は唖然とし、「全部、俺の妄想だったのか…」と呟く。

真由美は肩をすくめて笑い、「そう、でもその妄想、今の現実よりマシかもね」と冗談めかして言った。

佐藤直哉（Naoya sato-）

ブロガー/小説家

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普段は小説家たまにブロガー
物語を生み出す事に楽しみを見出して様々な作品を作り出しています。
特にショートショートのような短い小説を作ることに情熱を注いでいます。
楽しんで頂ければ嬉しく思います。