風に舞う時間【ショートショート】
佐藤直哉(Naoya sato-)
コヨーテの小噺
和也が森の中で遊んでいると、謎の青い光を発見した。
光を追うと、墜落した異星人ティーヴァがいた。
ティーヴァは青い肌と銀色の目を持ち、弱々しくテレパシーで「助けてくれ」と訴えた。
和也は驚きつつも彼を自宅の地下室にかくまった。
「私たちの星も環境破壊で滅びかけた。地球も同じ運命をたどらせたくない」とティーヴァは語った。
和也はその話を信じ、ティーヴァの技術を広めるために奔走した。
地球の環境は劇的に改善され、和也とティーヴァは深い友情を育んだ。
「君のおかげで、地球は救われた」と和也は感謝を述べた。
ティーヴァは微笑み、「君の行動が未来を変えたんだ」と答えた。
数年後、和也は再び森を訪れた。
ティーヴァの姿はなかったが、彼の心には特別な絆と未来への希望が残った。
空を見上げると、一筋の青い光が輝いていた。
それはティーヴァからの「ありがとう」のメッセージだった。
その瞬間、和也は笑いながらつぶやいた。
「それはそれとして、地下室の掃除はどうすればいいんだ?」