異次元のアフター5【掌編小説】
佐藤直哉(Naoya sato-)
コヨーテの小噺
会社のデスク
(疲れた声で)今日も長い一日だった…
彼は一息つき、目を閉じる。
自宅リビング
ああ
これぞ至福の時間…
ソファに深く沈み込む。
今日はもう家だよ
明日会おう
友人との楽しい会話を楽しむ。
という妄想だった。
深夜のビル群
外は暗い。
ユウジはデスクに顔を伏せたまま。
明日はもっと早く帰れるかな…
と呟いた。
彼の周りは静かで現実に戻される。
こうして今日もまたユウジは一人。
会社で夜遅くまで残り、
夜景の一部として消えていく。
【幕】