未来の鏡【掌編小説】
佐藤直哉(Naoya sato-)
コヨーテの小噺
夜の街、ひとけの少ない路地。
酔っぱらった会社員、鈴木がふらふらと歩いている。
街灯がぼんやりと彼の影を照らす。
登場人物:
(ふらふらと歩きながら)ああ、また飲みすぎちゃったな…
ん?
ここ、新しいバー?
鈴木は、見知らぬドアに手をかける。
(ドアを開けて)こんばんはー!
って、あれ?
謎のバー内部
中は予想外の光景。
宇宙人らしき人物たちがにぎやかに飲み交わしている。
ようこそ、地球人!
(目を丸くして)え、ええっと…間違えましたかね?
いやいや、間違いないよ
ここは宇宙のどこにでもあるバーさ!
飲み物、どうする?
地球のお酒もあるぞ!
あ、いや、ちょっと待ってください
私、どうやって…
バーの外
鈴木がドアの外に立って頭を抱えている。
やっぱり飲みすぎたかな…
家に帰ろう
鈴木は頭を振りながら、ふらふらとその場を離れる。
【幕】