見えない壁【掌編小説】
佐藤直哉(Naoya sato-)
コヨーテの小噺
深夜、寝室の中。
主人公のタクミは、夢の中で異世界に住む彼女、ミナと逢っている。
目覚めると、彼の枕元にはいつもミナからの手紙が残されている。
(手紙を手に取り、読み始める)「また今夜、星空の下で逢いましょう。あなたの世界の星も、私の世界の星も、同じ空の下にあるのですから」…ミナ
(夢の中で、やさしく微笑む)タクミ、私たちの時間は限られているけれど、この手紙を通じていつも繋がっているわ
(感慨深げに)君からの手紙がなければ、僕は毎日を乗り越えられないよ
君の愛が僕を強くする
(愛情を込めて)私もよ、タクミ
あなたの言葉が私の世界を明るく照らしてくれる
時間や距離を超えて、私たちの愛は成長していく
(熱意を込めて)いつか、この夢の中だけの関係を超えて、現実の世界で君に逢える日が来ると信じてる
(希望を持って)その日を夢見て、私も待ち続けるわ
愛は私たちを導いてくれるもの
時間も空間も超えて
タクミは手紙を胸に抱き、ミナの愛を感じながらまた眠りにつく。
彼らの間に流れる愛は、夢の中でさえも時を超えて育っていく。
【幕】