時空の代償【掌編小説】
佐藤直哉(Naoya sato-)
コヨーテの小噺
惑星の未知の地域を探検しているソラとエコー。
この星の生物と仲良くなりたいな
エコー
彼らの言葉で「友達になろう」とはどう言うの?
その言葉は非常に複雑ですが、「ガル・ミナ・ノート」と言ってみてください
「ガル・ミナ・ノート!」
これでいいのかな?
突然、地元の生物がソラに接近し始める。
どうやら翻訳を間違えたようです
その言葉は「友達になろう」ではなく
「私を食べてください」という意味でした
この時、ソラは思った。
どうすれば二人共助かるかと。
この時、エコーは思った。
自分だけは助かる為に、ソラに足払いをかけようと。
いや、絶対逃がさないからな!
冗談ですよ
「フリ・ガナ・ベート」(誤解ですの意)
お願いだ、誤解だってことを分かって!
生物は立ち止まり、大人しくなった。
効果があったようです
危なかった…
次は私がもっと正確な翻訳を提供するようにします
ソラと生物たちがお互いに興味を持ち始め、新しい友情が芽生える。
今度は正しい言葉で言うね
『友達になろう!』
【幕】