知られざるカウボーイの真実|本当の仕事は銃撃戦ではなく牛の管理だった

佐藤直哉(Naoya sato-)
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はじめに

カウボーイの仕事について、ずっと勘違いしてました。

てっきり、
「夕日に向かって馬で走る」

酒場でケンカ

「この町じゃ俺がルールだ」

みたいな毎日かと思ってたんです。

でも実際は違いました。

本物のカウボーイたちが毎日やっていたのは――

「おい!3番の牛どこ行った!」
「そっちの群れに混ざってる!」
「待て待て待て待てスタンピードーー!!」

です。

しかも数千頭。

もう西部劇じゃなくて“荒野の宅急便”なんですよ。

敵もガンマンじゃありません。
雷、泥、水不足、牛の機嫌です。

「今日は暑くなるから昼前に川を渡るぞ!」
「昨日あの牛、水見た瞬間に座り込んだからな!」

そう“牛に振り回される現場リーダー”なんです。

つまりカウボーイとは、荒野のアウトローではなく、牛の顔色をうかがい続ける“超ハード畜産物流マン”だったのです。

※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。

カウボーイの仕事は「牛を守ること」だった

カウボーイの中心業務は、牛の管理です。
春と秋になると、「ラウンドアップ」という作業が始まります。

広い放牧地に散らばった牛を集めて、

「この牛どこの?」
「その焼印うちじゃない?」
「いや待て、それ隣の牧場の“B”だ」
「“B”じゃなくて“8”だよ!」
「フォント見づらっ!!」

みたいな会話を延々してるんです。

しかも、

  • 他人の牛と混ざってないか確認
  • 迷子の牛を探す
  • 弱った牛を見つける
  • 歩けない牛を運ぶ

やってること、もう“荒野の保育園”なんですよ。

「3番の子がいませーん!」
「川で草食ってまーす!」

まさに引率なんです。

つまり本物のカウボーイは、拳銃を撃つ人ではありません。
何千頭もの“自由すぎる牛”を管理する、超ハード現場主任だったのです。

ロングドライブは「牛の大移動」だった

実際のカウボーイの代表的な仕事は、「ロングドライブ」と呼ばれる牛の大移動でした。

テキサスで育てた何千頭もの牛を、北部の市場や鉄道駅まで何か月もかけて運ぶんです。

聞こえは壮大です。
「荒野を越える男たち」みたいで。

でも実態は、ほぼ“牛2000頭の引率”でした。

しかも、

  • 牛2000頭
  • カウボーイ15人前後
  • 移動期間は数か月

もう修学旅行の引率でも大変なのに、生徒が全員“牛”なんです。

「はい進んでー!」
「止まらないでくださーい!」
「そこの牛!草食べ始めない!」

さらに一頭が急に走り出すと、他の牛も
他の牛も「おっ、帰っていい感じ?」ってついて行くんです。

地獄の連鎖。

しかも目的地に着くまで数か月。
GPSなし、エアコンなし、牛は言うこと聞かない。

つまりロングドライブとは、“荒野の気ままな旅”ではありません
2000頭の“集団行動が苦手な牛”を、気合いで運ぶ超大型物流プロジェクトだったのです。

牛の群れには役割分担があった

ロングドライブって、「みんなで馬乗って牛追うだけ」でしょ?と思うじゃないですか。

でも実際は、めちゃくちゃ組織化されてました。

まず先頭には、進路を決める“ポイントライダー”

横には、群れがバラけないよう支える“スイング”

全体を仕切る“トレイルボス”、食事担当の料理人もいました。

そして後ろには、“ドラッグライダー”
このドラッグライダー名前だけ聞くと強そうです。

でも仕事は、

“2000頭の牛が巻き上げた土埃を最後尾で全部食らう係”

です。

いや罰ゲームなんですよ。

しかも遅れる牛を前に押し戻さないといけない。

「ほら進めー!」
「もう疲れたモー…」
「俺もだよ!!」

たぶん後半、全員ちょっと目が死んでます。

本当に怖かったのは銃撃戦ではなくスタンピード

西部劇って、すぐ銃撃戦始まるじゃないですか。

酒場で
「お前…今なんつった?」
“ガチャ…”
みたいな。

でも現実のカウボーイたちが一番恐れていたのは、“牛の集団パニック”でした。

これを「スタンピード」といいます。

原因もすごいんです。

雷鳴。
物音。
突然の影。

(牛は敏感な生き物)

そして、

「なんか一頭走ったから」

怖すぎる。

しかも牛って、一頭走ると周りも
「えっ!?逃げる流れ!?了解!!」
って全員ついて行くんです。

判断が早い。
悪い意味で。

夜中に数千頭が一斉に暴走すると、地面は揺れるし、暗くて見えないし、人も馬も巻き込まれます。

カウボーイたちは必死で追いかけながら、

「落ち着けーー!!」
「お前ら何にビビってんだーー!!」

って叫ぶんですが、

たぶん牛側も
「知らん!!でも全員走ってる!!」
なんです。

牛にも“同調圧力”があるようです。

「朝露の日は出発しない」という職人の知恵

カウボーイって、もっとこう、

「行くぞ相棒!!」
“バシィッ!!”
みたいな勢いの世界だと思うじゃないですか。

でも実際は、かなり慎重でした。
たとえば朝露で牛の足が濡れている日は、すぐ出発しないことがあったんです。

理由はシンプルで、濡れた蹄は柔らかくなるから。
その状態で長距離を歩かせると、足を傷める危険があるんです。

つまり朝のカウボーイたち、

「今日は露が残ってるな…」
「地面も硬い」
「無理に行くと牛の足やるな」

って会話してるんですよ。

急に“荒野のスポーツトレーナー”になるんです。

しかも相手は2000頭。

もう気合いで突っ走る世界じゃありません。

「今日ちょっと右後ろ脚かばってる牛いるな…」
とか見てるんです。

いや、観察力が部活の名監督。

本物のカウボーイは、暴れる男ではありません。
“牛のコンディション管理”に人生かけてる現場職人だったのです。

チャックワゴンは荒野の生活基地だった

長旅でカウボーイたちを支えていたのが、「チャックワゴン」という移動式キッチンでした。

ただの台所かと思ったら、ぜんぜん違います。

料理人は、

  • メシを作る
  • ケガを見る
  • 髪を切る
  • 金を預かる
  • 生活用品を管理する

まで担当していました。

もう肩書きが料理人じゃ足りないんです。

「今日の担当は?」
「料理です」
「ほかには?」
「救護、床屋、金庫番、売店です」
「何人いるの?」
「僕ひとりです」

急に荒野のワンオペ総合サービス。

しかも荒野で料理人を怒らせたら終わりです。

「今日の夕飯なに?」
「豆です」
「昨日も豆だったよ?」
「今日は少しやさしい豆です」

たぶん誰も文句言えません。

カウボーイ文化は多民族から生まれた

カウボーイって聞くと、映画のせいで、

「白人のおじさんが一人でウイスキー飲んでる」

みたいなイメージあるじゃないですか。

でも実際のカウボーイ文化、かなり“多国籍チーム”でした。

アフリカ系アメリカ人、メキシコ系、移民、先住民――いろんな人たちが関わっていたんです。

しかもカウボーイ技術のかなり多くが、メキシコの「バケーロ」文化由来。

投げ縄。
馬術。
革装備。
牛追い技術。

つまり、

「俺たちこそ純粋な西部の男たちだ!」

みたいな顔してますけど、
装備も技術もけっこう“メキシコ仕込み”なんです。

今で言うと、
「昔ながらの和食が一番!」
とか言いながら、

カレー、ラーメン、ナポリタン大好きな感じです。

もう全部“海外ルーツ”なんですよ。
文化って、だいたい混ざってできるんです。

つまりカウボーイ文化は、“孤高の男の文化”ではありません。
いろんな民族の知恵を合体させた、“荒野の現場コラボレーション”だったのです。

最後に

なぜカウボーイは自由の象徴になったのか?

実際のカウボーイ生活って、

暑い。
寒い。
埃まみれ。
牛は逃げる。
数か月ずっと外。

わりと“地獄の長距離現場”なんです。

でも後の映画になると急に、
「俺は誰にも縛られねぇ…」
みたいな存在になります。

いや、めちゃくちゃ縛られてるんですよ。

牛に。

「おい左行くな!」
「止まれ!」
「草食うな!」
「なんで今そこで座る!?」

むしろ生活の全部が“牛都合”なんです。

たぶん本物のカウボーイ、
夕日見ながら
「自由だ…」
じゃなくて、

「頼むから今日はスタンピード起こすなよ…」

って思ってます。

でも都市化が進んだ時代の人たちは、そんな荒野の姿に“失われた自由”を感じました。

会社もない。
満員電車もない。
上司もいない。

からでしょうね。

まあ実際は、
上司の代わりに牛2000頭がいるんですけどね。

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