城攻め=突撃はウソ?中世ヨーロッパの戦争が“ひたすら待つゲーム”だった件

佐藤直哉(Naoya sato-)
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はじめに

城攻めといえば、これですよね。

「突撃ーー!!」
「うおおおお!!」

梯子ドーン!!

全員で壁に突っ込むやつ。

分かります。
映画だとめちゃくちゃ盛り上がるやつです。

でもちょっと待ってください。

それ、勝てると思いますか?

相手は上。
こっちは梯子でよじ登り中。

要するにこれ。

「ベランダにいる人に、はしごで殴り込み」

無理です。

いや勇気はある。
でも勝率が低すぎる。

じゃあ実際どうしたのか?

答え。

囲んで放置です。

戦争とは。
思っているより地味で陰湿でした。

※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。

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戦ってないのに勝つ?それが最強戦術でした

では突撃しないで、どうやって勝つのか?

ここで出てくるのが、中世最強の裏ワザです。

何もしない

いや、正確にはこうです。

囲んで、何もしない

え、それで勝てるの?と思いますよね。

勝てます。

むしろ、それが一番確実です。

戦術というより、ほぼ「様子見」という名の圧迫面接です(じっと無言で見続けるやつ)。

スマホで例えると分かりやすいです。

充電器を抜いて、そのまま放置(じわじわ残量が減るのを見守る)

何もしてないように見えて、確実に削れていく(ニヤリ)。

中の人はどうなるか。

想像してみてください。

初日
「まあ備蓄あるし余裕でしょ」(壁の上で笑顔、腕を組む)

3日後
「パン、減るの早くない?」(袋の中をのぞいて首をかしげる)

1週間後
「……肉は?いやパンもないけど?」(空の皿を見つめて固まる)

10日後
「水ってこんなに大事だったっけ…」(コップを両手で持って見つめる)

2週間後
「……誰か、外に出してくれませんか」(壁にもたれて座り込む)

終了です。

戦ってないのに負ける。

中世の城攻め。

一番強いのは“待てる人”です(腕を組んでじっと立っている人が勝つ)

その梯子、ほぼ“帰りのチケットなし”です

みんな大好き、あのシーン。

梯子をドーン。
兵士がワラワラ登る。

かっこいいですよね。

ちゃんと名前もあります。

エスカレード(壁よじ登り攻撃)

なんか必殺技っぽい。

でも現場のリアル、見てみましょう。

登る側。

・両手が梯子でふさがる(スマホ持てませんレベル)
・盾が持てない(防御ゼロ)
・後ろも詰まってて逃げられない(満員電車状態)

上の人。

・石を落とす(重力フル活用)
・矢を撃つ(遠距離攻撃)
・槍で突く(近距離も完備)

はい。

上からのフルボッコセットです

これ、ゲームにしたらどうなるか。

難易度「狂気モード」

しかもチェックポイントなし。

登ってる途中で、

「やっぱ今日やめときます」

できません。

降りる=背中見せる=もっと危険。

落ちる=終了。

選択肢がだいぶ少ない。

じゃあなんでやるのか?

答え。

うまくいけば一瞬で勝てるから

でも現実。

成功率は低い
被害は大きい

つまり。

ロマンはある。
めちゃくちゃある。

でも実態は。

ハイリスクすぎる賭け

中世の兵士たち。

だいぶ命張ってます。

戦争どこ行った?はい“地下工事現場”です

ここで急に空気が変わります。

さっきまでの突撃ムード。
全部忘れてください。

城攻めの本体、これです。

穴を掘る(スコップを手に取る)

え。

地味すぎません?(遠い目)

戦争の話してたはずなんですが…。

やってることを分かりやすくするとこう。

城の下に“秘密の地下トンネル”を作る(コツコツ掘り進める)

しかも人力。

コツコツ。
ひたすらコツコツ(無言で汗をぬぐう)。

もはや戦場というより。

深夜の無言工事現場(全員しゃがんで作業中)

そして流れ。

① 壁の下までトンネル掘る(腰をかがめて前進)
② 中に木の支柱を立てる(慎重に固定する)
③ そこに火をつける(火打石で火を起こす)
④ 支柱が燃える(パチパチ音がする)
⑤ 上の壁が支えを失う(全員息をのむ)

ドン。(一瞬の静寂のあと崩れる)

崩壊。

原始的だけど確実な“構造破壊”(うなずく職人顔)

で、ここで出てくる名言。

イングランド王 ジョン王

「太った豚を40頭持ってこい」

急にどうした(周囲が顔を見合わせる)。

兵士たちも一瞬フリーズ。

「……食べるんですか?」(小声で確認)

違います(即答)。

脂です。

脂=燃料。

めちゃくちゃ燃える(炎が大きくなる)。

つまり。

火力ブースト(ニヤリ)

結果どうなるか。

支柱、よく燃える(火が回る)
壁、よく崩れる(ひびが広がる)

塔、消える(砂煙の中で崩落)

いやもう爆破解体業者。

中世の城攻め。

重機なしでやる解体工事です。

しかも燃料が豚。

発想の方向が自由すぎる。

ロマンはある。

でもやってることは。

ほぼ職人です(道具を肩に担ぐ)

最強の敵、まさかの「空腹とお腹の調子」

ここで登場するのが、とんでもない難攻不落の城です。

ケニルワース城

どれくらい強いのかというと、

👉 近づくのがまず大変(周りほぼ水、靴びしょびしょ)
👉 壁が分厚すぎる(叩いても「効いてる?」ってなる)
👉 上から普通に見下ろされる(余裕の表情で手を振られるレベル)

要するに、

「どうぞ攻めてください」と言われても困るタイプの城

攻める側も本気です。

投石機ドーン(全力で石を投げる)
攻城塔ドーン(ギシギシ言いながら前進)
水の上からも攻撃(船で近づく、めちゃくちゃ大変)

もうやれること全部やってる。

「今回はいけるでしょ」(汗だくで息切れ)

でも。

落ちない。

びっくりするくらい落ちない。

1ヶ月。
「まだいける」(気合いで乗り切る)

3ヶ月。
「……あれ?」(だんだん静かになる)

ここで城の中。

何が起きているか。

食料が減る(袋を何度もひっくり返す)
水も減る(最後の一杯を見つめる)
体調が崩れる(壁にもたれて座り込む)

そして。

赤痢(お腹を押さえて動けなくなる)

ここまでくるとさすがに降伏します。

兵器で負けたわけじゃない。

気合いでもない。

つまり中世の戦争。

最終的に勝敗を決めるのは、お腹と体調です

筋肉で勝つんじゃない。

ごはんと健康で勝つゲーム

中世の城攻め。

最後に立っているのは、

一番コンディションが良かった人です

ラスボスは武器じゃない。「普通の生活」です

ここまでくると、ちょっと不思議な話になります。

城攻めって、戦ってるはずなのに。

戦ってる時間より、生活してる時間の方が長い

どういうことか。

城の中。

最初は普通です。

食べる。
寝る。
見張る。
「まあ持つでしょ」(いつも通りの一日)

でも時間が経つと。

食べる量が減る(パンを小さくちぎる)
寝ても疲れが取れない(顔色が悪い)
誰もしゃべらなくなる(空気が重い)

気づくとこうなります。

「生活がうまく回らない」

これが一番きつい。

一方その頃、外。

攻める側。

普通に食べる(肉うまい)
普通に寝る(ぐっすり)
交代で見張る(余裕)

何が起きているか。

生活の質に“差”が出てる

そしてこの差。

時間が経つほど広がります。

質問です。

元気な人と、弱ってる人。

長く戦えるのはどっちですか?

答え。

元気な人です

当たり前すぎる。

でもこれが全て。

つまり中世の城攻め。

最後に勝つのは「普通に生活できてる側」

武器の強さじゃない。

肉体の強さでもない。

「ちゃんとご飯食べて寝てる人」が勝つゲームです。

発想どうなってるの?中世人の自由すぎる攻略法

ここまで読むと分かります。

中世の人たち。

かなり現実的です。

でも同時に。

発想がちょっと自由すぎる

例えば有名な話。

トイレから侵入(※諸説あり)

いや待ってください。

城って要塞ですよね?

正面ガチガチに守ってるのに。

侵入経路:トイレ

どういうこと?

要するにこうです。

「正面ダメなら、隙間から行けばいいじゃん」

発想が軽い。

でも理屈は合ってる。(実行に移すのにかなりの勇気が必要ですが…)

そしてもう一つ。

ネズミが城攻めしてる絵が残ってる

いや何それ。

中世の人、ついに動物に戦わせ始めたのか。

……と思ったら違います。

これ、風刺画です。

ネズミ(攻める側)
猫(守る側)

つまり。

城攻めをネタにして遊んでる

それくらい、当時の人にとって城攻めは身近でした。

ニュースみたいなものです。

「昨日どこどこ包囲されたらしいよ」

くらいの距離感。

だからこそ。

真面目にもなるし、ネタにもなる

このバランスが面白い。

結局、中世の城攻めって。

命がけなのに、どこか生活に近い出来事

だったのかもしれません。

ちょっと不思議な距離感ですよね。

最後に

ここまでの話を、いったん整理してみましょう。

中世ヨーロッパの城攻め。

実際にやっていることは、こうなります。

・突撃 → やることはある(でもだいたい危険)(勢いはある)
・梯子 → ロマン枠(登った人はだいたい大変なことになる)
・本命 → 囲んで待つ(これが一番効く)
・裏技 → 下から掘って燃やす(急に職人スキル発動)
・決着 → 空腹と病気(静かに終わる)

派手な戦いを想像していた人ほど、ちょっと拍子抜けするかもしれません。

でも、これが現実でした。

つまり。

一番強いのは単純な力じゃない

剣でもない。
鎧でもない。

「待てるメンタル」

これがすべてです。

城というのは、壊すものではありません。

干からびさせるもの

じわじわと、確実に。

相手の生活を削っていく。

それが中世の城攻めでした。

さて。

もし自分がその場にいたらどうするか。

「突撃ーー!!」(気合い十分で走り出す)

それとも。

外で腕を組んで、静かに待つか。(たまに様子を見に行く)

あるいは。

中にいて、減っていくパンを見つめる側かもしれません。(袋の底を探る)

どの役を選ぶかで、
生き残る確率、かなり変わりそうですよね。

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