未発見ファイル
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ブラジルの夜空に潜む謎――軍まで動いたUFO事件

佐藤直哉(Naoya sato-)
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はじめに

ブラジル北部の小さな町。

夜になると、住民たちは空を気にするようになりました。

「また出たぞ」

「今日は家から出るな」

空に浮かぶのは、正体の分からない光。

ただ飛んでいるだけなら、まだよかったのかもしれません。

ところが住民の中には、

「光を浴びた」

「体が動かなくなった」

と訴える人まで現れます。

噂は広がり、とうとう軍まで調査に乗り出す、そんな奇妙な記録がブラジルには残っていたりするのです。

宇宙人が来たのか?
見間違いだったのか?

その答えは、今も空のどこかに置き忘れられたままになっています。

※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。

コラレス事件――「住民が恐怖した光」

1977年。

ブラジル北部、パラー州コラレス。

ある夜、住民が空を見上げます。

「あの光……こっちに来てないか?」

赤や黄色に光る物体が、空中を移動している。

ここまでは、よくあるUFO目撃談です。

ところが話はそこで終わりませんでした。

「光を当てられた」

「体がしびれた」

「力が入らない」

そんな訴えが次々に出てきます。

怖がった住民は夜になると集まり、火を焚いたり、空を警戒したりしたといわれています。

やがて謎の光には、

「チュパチュパ」

という名前までつきました。

直訳すれば、「吸うもの」

人間の血や力を吸っている――そんな恐ろしい噂が生まれたわけです。

もちろん、本当に未知の飛行物体が住民を攻撃したと証明されたわけではありません。

それでも報告があまりに多かったため、ブラジル空軍は調査を開始。

これが後に知られる、

「オペレーション・プレート」

と呼ばれるものです。

軍人たちは現地へ入り、住民から話を聞き、空を監視しました。

つまりこの事件、

「村人がUFOを見たらしい」

だけでは終わらなかった。

国まで、

「ちょっと調べた方がいいな」

となってしまったのです。

1986年UFOの夜――「軍まで動いた夜」

それから約9年。

1986年5月19日。

ブラジルの空で、さらに奇妙な夜が始まります。

空港のレーダーに、不審な反応。

「あれは何だ?」

別の場所でも光が確認されます。

「こっちにもいる」

さらに別の地点でも。

「一つじゃないぞ」

報告は次々に増えていきました。

とうとうブラジル空軍は戦闘機を発進させます。

目的は単純。

「正体を確認しろ」

パイロットたちは空へ。

しかし、対象は簡単には捕まりません。

近づこうとすると離れる。
追えば消える。
別の場所に現れる。

少なくとも当時の軍は、その正体を明確には説明できませんでした。

そして事件後。

空軍大臣まで記者会見を開きます。

ここで、

「宇宙人でした」

と発表したわけではありません。

かといって、

「全部見間違いでした」

とも片づけられなかった。

最終的に、

「何かは確認された。でも何だったのかは分からない」

という、なんとも落ち着かない結論になりました。

戦闘機まで飛ばしたのに、

最後に手に入った答えが、

「不明」

なのです。

UFO事件としては、これ以上ないほど厄介な終わり方でした。

現代のUFO――「映像が増えたのに、答えは近づかない」

時代は変わりました。

1977年なら、

「空に変なものを見た」

という証言しか残らなかったかもしれません。

今なら違います。

スマートフォンを出して、

「撮った!」

その場で動画をSNSへ。

数分後には、世界中の人が映像を見ることができます。

昔よりずっと、UFOの正体を突き止めやすくなったように思えます。

ところが実際は、少し困ったことになりました。

「これUFOじゃない?」

「いや、ドローンだろ」

「人工衛星じゃない?」

「レンズの反射では?」

映像が増えれば増えるほど、候補も増えていきます。

飛行機。
人工衛星。
ドローン。
気球。
惑星。
大気現象。
カメラの錯覚。

そして、そのどれにもきれいに当てはまらない映像。

昔は、

「証拠がないから分からない」

でした。

今は、

「証拠らしきものが多すぎて分からない」

という、少し変わった時代になっています。

人類はカメラを手に入れました。

高性能なレーダーもあります。

人工衛星まで飛ばしています。

それでも空を見上げて、

「あれ、何?」

と言っている。

どうやら技術が進歩しても、夜空の謎だけは素直に減ってくれないようです。

最後に

夜。

ふと空を見る。

見慣れない光が一つ動いている。

「飛行機かな?」

少し待つ。

急に止まったように見える。

「……ドローン?」

そして消える。

その瞬間、人間の頭の中では候補が増え始めます。

飛行機。
衛星。
気球。
自然現象。
秘密兵器。

そして最後に、

「まさか宇宙人?」

答えが分からないものほど、人は放っておけません。

1977年のコラレスでも。
1986年のブラジル上空でも。
そしてスマートフォンを持った現代でも。

人間は同じように空を見上げています。

たぶんUFOの正体がいつか全部分かったとしても、

僕たちは残念がるのでしょう。

「なんだ、そういうことだったのか…」

と。

人間は答えを知りたがるくせに、

どうやら謎がなくなるのも、少し寂しい生き物のようです。

おまけの4コマ

ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
文章を書くことを楽しむ自称・小説家です。
歴史や文化、日々の暮らしに潜む雑学を題材に、無駄雑学などの小噺を発信しています。
どうぞ、ふらりと覗いてみてください。
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