中世ヨーロッパの歯医者、想像の10倍くらいワイルドだった話

佐藤直哉(Naoya sato-)
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はじめに

実は「だいたい抜く」でした

中世ヨーロッパの歯医者

と聞くと、多くの人がこう想像します。

黒いローブの医者。

怪しい薬。

暗い部屋。

そして患者が

「うぐぐぐ…」

みたいなやつ。

まあ。

半分くらい当たっています。

え、半分?

そう。

問題は残りの半分です。

実際の中世歯科は

もっと現実的で

もっと合理的で

そして

もっと抜きます。

いやいや。

ちょっと待ってください。

抜くってそんなに簡単に言う?

言います。

中世では言います。

なぜなら基本戦術がこれだからです。

痛い歯 → 抜く

終了。

びっくりするほどシンプル。

ここで一つ知識。

中世ヨーロッパでは、歯科はまだ独立した医療分野ではありませんでした。

歯の治療は医師だけでなく、外科医や理髪外科医が担当していたんです。

つまり専門の歯医者がいない。

それは不安になる情報。

現代歯科が

保存

再建

インプラント

とか言っている横で

中世は

撤去

です。

家電で言えば

接触不良→ 家ごと解体

いや待て。

それはやりすぎだろ。

でも当時は割と本気でそういう判断でした。

理由はシンプル。

抗生物質がない。

感染すると命に関わる。

つまり

原因を消す=歯を抜く

合理的ではある。

怖いけど。

かなり怖いけど。

※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。

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さて。

ここで問題です。

中世ヨーロッパには

「歯医者」という職業が

ありません。

え?

じゃあ誰が歯を診るの?

答え

理髪外科医

です。

はい。

一回ゆっくり読みましょう。

理髪。

外科。

この2つ

同じ人です。

つまり

ヘアカット

抜歯

同じ店。

いやいやいや。

怖い怖い。

美容院に入ったのに

帰るとき奥歯が減っている可能性があります。

「今日はどうします?」

「横を少し短くして…あと親知らずお願いします」

そんな会話が成立する世界。

実はこれ、冗談みたいですが本当の話で。

理髪外科医は中世ヨーロッパでかなり重要な医療職でした。

髪を切るだけでなく

瀉血(シャケツ・血を抜く治療)

傷の処置

簡単な外科手術

そして抜歯

を担当していました。

いや多い。

業務範囲広すぎ。

中世の便利屋です。

しかも当時のルールでは

理髪師は外科手術は禁止

でも

歯を抜くのはOK

え。

そこOKなんだ。

つまり社会的には

「まあ歯なら抜いていいよ」

扱いだったわけです。

歯の立場が弱い。

中世の基本戦術:痛い歯?はい、退場です

13世紀の外科医

テオドリック氏。

この人の医学書には

こう書かれています。

歯の病変が
歯根まで達したなら

その歯は抜くべきである

シンプル。

非常にシンプル。

これは当時の医学としてかなり合理的でした。

歯の感染は

膿瘍(のうよう)

発熱

重症感染

につながる可能性があったからです。

つまり

危ない歯は

消す

という戦略。

現代歯科

「なるべく残しましょう」

中世歯科

「さようなら」

いや早い。

判断が早い。

でもここで当時の状況を思い出してください。

抗生物質、ありません。
レントゲン、ありません。
精密な根管治療、もちろんありません。

つまり歯が化膿するとどうなるか。

腫れる。
熱が出る。
顔がパンパンになる。
最悪、命に関わる。

いや怖い怖い。

なので当時の医療の考え方はとてもシンプル。

原因が歯なら——

歯を消す。

「ああ…それなら抜くしかないかも」

と少し納得してしまうのが中世医学の面白いところです。

抜くのはいいとして…麻酔どうしてたの問題

ここで疑問。

そんな抜歯

痛くないの?

答え

めちゃくちゃ痛いです

いやでしょうね。

ただし中世人も

それは理解していました。

そこで登場するのが

眠りのスポンジ

名前だけ聞くと

ちょっと優しそう。

しかし材料。

阿片
(アヘン。強力な鎮痛作用があるが、量を間違えると普通に昏睡コース。現代なら厳重管理の危険物)

ヒヨス
(ヒヨス=ヒヨスシアミンを含む毒草。幻覚・麻痺を起こす。つまり「眠る」か「世界がぐにゃぐにゃになる」かの二択)

マンドレイク
(伝説の毒植物。麻酔効果はあるが普通に猛毒。量をミスると治療どころか人生終了イベント)

はい。

かなり強い。

これを染み込ませたスポンジを

鼻に当てて

眠らせる。

これが中世版

麻酔です。

もちろん現代の麻酔のように安全ではありません。

量の調整も難しい。

効き方も安定しない。

でも

「痛みを減らす必要がある」

という医学的発想は

ちゃんと存在していました。

中世医療

思ったより

真面目です。

まだ発展途上だっただけなのです。

当時の公式見解:歯の中に虫が住んでいます

さらに面白い話があります。

中世の人々

歯の痛みの原因を

こう考えていました。

歯の中に虫がいる

トゥースワーム説。

これは実はかなり古く、古代メソポタミアにも見られる考え方です。

中世ヨーロッパでも広く信じられていました。

虫が暴れる

→ 痛い

虫が静か

→ 少しマシ

いや。

説明としては

妙に納得できるのが困りもの。

夜中の歯痛って

確かに

中で何か工事してる感じありますよね。

この理論の治療法。

煙で虫を追い出す。

つまり

口に煙

いや待って。

それ本当に治療?

人体への優しさ

かなり低めです。

医学書を読むと突然イモリが出てくる理由

14世紀の医師

ジョン・オブ・ガデスデン氏。

この人の処方。

なんと

イモリと甲虫を焼いて粉にする

そして

歯に塗る。

すると

歯が痛みなく落ちる。

いや待て。

ちょっと待て。

その理屈どこ。

でもここが重要な知識ポイントです。

中世医学では

科学

経験

民間療法

宗教

呪術

これらがまだ分離していませんでした。

つまり知識体系が

まだ整理されていない状態

そのため医学書の中に

現代の目から見ると

かなり不思議な処方が

普通に混ざっているんです。

真面目な医学書を読んでいると

急に

「焼いたイモリでいけます」

が出てくる。

読者の心が

一番混乱します。

意外な事実:中世の人、ちゃんと歯みがきしてた

ここ。

意外な事実です。

中世の人々

歯を気にしていました。

14世紀の医師

ギー・ド・ショリアック氏。

彼は歯の清掃方法として

蜂蜜

焼いた塩

を混ぜたもので歯を磨く方法を紹介しています。

つまり

歯磨き文化あり

えらい。

しかも当時は

砂糖がまだ広く普及していません。

そのため

現代より虫歯が少ない地域もありました。

砂糖。

文明の宝。

歯の天敵。

この2つは

だいたい

セットです。

まさかの努力:ぐらぐらの歯をワイヤーで縛る

さらに驚きの事実。

中世には

歯の固定技術までありました。

ぐらぐらする歯を

金線で

隣の歯に結びつける。

これは現在で言う

歯の固定治療(スプリント)

に近い発想です。

いや

結ぶの?

結びます。

かなり原始的ですが

ちゃんと

「歯を残したい」

という医学的発想がありました。

さらに

義歯(入れ歯)も存在しました。

材料

象牙

人間の歯

いや素材。

ラインナップ強すぎ。

快適さは

想像しない方がいいです。

中世歯科は『抜歯と勇気』で出来ている

中世ヨーロッパの歯医者。

イメージ

怪しい医療。

実際

かなり合理的。

ただし

手段が大胆。

抜く

祈る

時々イモリ。

つまり

中世の歯科治療とは

抜歯と勇気の医学。

です。

いやほんと。

勇気は必要。

患者も

医者も。

最後に

もしあなたが中世で歯痛になったら(究極の三択)

もしあなたが

中世ヨーロッパに住んでいて

夜中に突然

奥歯がズキズキし始めたとします。

しかも深夜。

現代ならどうするか。

ロキソニン。

冷やす。

「明日歯医者予約しよう…」

で、なんとか朝まで耐えます。

でもここは中世。

薬局?

ありません。

夜間救急?

もちろんありません。

Google検索?

まだ人類が発明していません。

なので選択肢は

だいたい次の3つです。

抜歯(理髪外科医が力いっぱい引き抜くコース)

煙(歯の中の虫を追い出すという理論のやつ)

祈り(聖人にお願いする精神的医療)

いや待って。

医療の選択肢に

祈りが入ってる。

しかもかなり真面目な枠で。

さらに怖いのは

この3つ、

どれも当時は

本気の治療

だったことです。

つまり中世の歯痛対策をまとめると

抜くか

煙か

神頼み。

現代人、

急に文明のありがたみを感じ始める。

さて。

もしあなたが中世に住んでいたとして。

夜中の歯痛。

理髪外科医。

煙。

祈り。

この中から

最初に試すのは

どれにしますか?

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佐藤直哉(Naoya sato-)
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