【驚きの実態】中世ヨーロッパの兵士たちが戦場で食べていた意外な食事とは?
はじめに

中世ヨーロッパの戦争と聞くと、多くの人は鎧を着た騎士や激しい白兵戦を思い浮かべるでしょう。
騎士
「敵軍発見!」
兵士
「槍を構えろ!」
隊長
「待て!パンはあるか?」
兵士
「え?」
実際の中世の指揮官たちは、敵より先に食料の心配をしていました。
補給路が断たれる。
食料庫が焼かれる。
畑が荒らされる。
すると――
兵士
「敵はどこですか?」
隊長
「知らん」
兵士
「作戦は?」
隊長
「知らん」
兵士
「じゃあ何と戦うんです?」
隊長
「空腹だ」
どれほど強い軍隊でも、腹が減れば進軍できません。
戦争の勝敗は剣や槍だけで決まるものではありませんでした。
もしかすると中世最強の武器は名剣でも名槍でもなく、安定した補給だったのかもしれません。
隊長
「パンを守れ!」
兵士
「城じゃなくて!?」
そんな現実が、中世の戦場にはあったのです。
※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。
戦場の主役は肉ではなく穀物だった

■映画の中世兵士
兵士A
「肉を持て!」
兵士B
「酒を持て!」
騎士
「骨付き肉をもう一本だ!」
■実際の中世兵士
兵士A
「今日のメシは?」
兵士B
「粥」
兵士A
「明日は?」
兵士B
「粥」
兵士A
「特別な日は?」
兵士B
「豪華な粥」
中世の戦場では、パンや粥、豆類、雑穀などの穀物が食事の中心でした。
乾燥した穀物は保存しやすく、大量輸送もしやすいからです。
さらに大鍋で煮込めば、一度に大勢の兵士へ配ることもできました。
もちろん肉も食べられていました。
しかし毎日たっぷり食べられるわけではなく、塩漬け肉を少し加えて味付けする程度のことも珍しくありませんでした。
騎士
「戦場を支えたのは勇気だ!」
補給係
「いや、麦です」
実際に兵士たちの体を動かしていたのは、派手な肉料理ではなく地味な穀物だったのです。
意外な重要食材だったチーズ

中世の戦場で兵士の体力を支えていた意外な食べ物があります。
騎士
「戦士たるもの力の源は肉だ!」
兵士
「肉だ!」
騎士
「喉を潤すのは酒だ!」
兵士
「酒だ!」
補給係
「では遠征用の食料はこちらです」
騎士
「干し肉か?」
補給係
「チーズです」
兵士
「チーズです」
騎士
「チーズなの?」
実はチーズは中世屈指の優秀な保存食でした。
腐りにくい。
持ち運びやすい。
高カロリー。
しかも栄養価も高い。
遠征中の兵士にとっては理想的な食料だったのです。
硬いパンとチーズの組み合わせは、中世では定番の携行食だったと考えられています。
目立つ存在ではありません。
しかし重い装備を背負って行軍する兵士たちを支えていたのは、
騎士
「我々を勝利へ導いたのは勇気だ!」
補給係
「あとチーズです」
そんな現実だったのかもしれません。
大鍋ひとつで何十人分も作った

戦場の食事と聞けば、騎士たちが豪快に肉を頬張る光景を想像するかもしれません。
騎士
「今夜の夕食は何だ!」
兵士
「鹿の丸焼きですか!?」
騎士
「牛一頭ですか!?」
炊事係
「鍋です」
兵士
「鍋でした」
実際の戦場では、大きな鍋が大活躍していました。
穀物。
豆。
野菜。
塩漬け肉。
とりあえず入るものを全部入れて煮込む。
すると何十人分もの食事が完成します。
騎士
「料理名は?」
炊事係
「鍋です」
騎士
「昨日は?」
炊事係
「鍋です」
騎士
「一昨日は?」
炊事係
「具が違う鍋です」
この方法なら大勢に配れますし、硬くなったパンを浸したり、塩辛い肉を食べやすくしたりもできます。
戦場では豪華さより実用性が重要でした。
騎士
「我々を勝利へ導いた秘策を教えよう」
兵士
「必勝戦術ですか?」
騎士
「大鍋のレシピだ」
そんな現実的な食卓が、中世の兵士たちを支えていたのです。
軍隊最大の胃袋は馬だった

中世の軍隊で最も補給を必要としていたのは誰だったのでしょうか。
騎士?
兵士?
いいえ。
馬です。
騎士
「軍の食料は十分か?」
補給係
「兵士の分ならあります」
騎士
「よし!」
補給係
「馬の分がありません」
騎士
「終わった…」
実は軍馬一頭が食べる飼料の量は、騎士一人の食事量よりずっと多かったのです。
しかも毎日大量の草や穀物が必要になります。
そのため指揮官たちは、
兵士の食料
荷馬車
軍馬の飼料
を同時に確保しなければなりませんでした。
馬が弱れば移動速度は落ちる。
騎兵は戦えない。
補給部隊も動けない。
つまり軍隊全体が機能不全になります。
騎士
「我が軍最強の戦士を紹介しよう!」
兵士
「団長ですか?」
騎士
「いや、よく食うあいつだ」
馬
「ヒヒーン」
華やかな騎士物語の裏では、大量の干し草と穀物が戦争を支えていたのです。
戦争はパンの奪い合いだった⁉

ある日、将軍たちが作戦会議を開いていました。
将軍
「敵軍を弱らせる方法を言ってみろ」
騎士
「敵将を討ち取ります!」
将軍
「王道だな」
騎士
「城を攻め落とします!」
将軍
「それもいい」
補給係
「畑を焼きます」
騎士
「急に物騒な方法が出たな…」
しかし実際問題として中世では、敵の食料を減らすことは非常に有効な戦略でした。
畑を焼く。
家畜を奪う。
倉庫を壊す。
収穫前の農地を荒らす。
兵士を一人倒しても軍隊全体への影響は限られます。
しかし食料がなくなれば何千人もの兵士が一度に弱ってしまいます。
将軍
「敵兵は何人いる?」
補給係
「一万人です」
将軍
「食料は?」
補給係
「ゼロにしました」
将軍
「よし!勝ったな」
中世の戦争は剣や槍の戦いであると同時に、パンと穀物を巡る戦いでもあったのです。
飢餓が生んだ極限状態

長期の包囲戦が始まると、城の中ではこんな会話が行われることがあります。
兵士
「食料はあとどれくらいあります?」
補給係
「パンは終了です」
兵士
「肉は?」
補給係
「終了です」
兵士
「豆は?」
補給係
「昨日終了です」
兵士
「じゃあ今日は何を?」
補給係
「靴です」
兵士
「靴!?」
補給が完全に途絶えると、飢餓は想像以上に深刻になります。
歴史上には、
馬
ロバ
犬
などが食べられた記録が残っています。
さらに革靴やベルトを煮込んだ例まであります。
革は本来食べ物ではありません。
それでも少しでも空腹をしのごうとしたのです。
兵士
「次は何を煮るんです?」
補給係
「その質問が出た時点でかなり危険だ」
歴史上には人肉食が記録された包囲戦さえ存在します。
もちろん極めて例外的な出来事です。
しかしそれほどまでに飢餓は人間を追い詰めました。
戦場の恐怖は剣や矢だけではありません。
ときには空腹の方が、ずっと手強い敵だったのです。
最後に

騎士
「戦争を支えるのは剣だ!」
槍兵
「いや槍だ!」
弓兵
「弓だろ!」
補給係
「パンです」
全員
「え?」
中世ヨーロッパの戦争では、どれほど強い軍隊でも食料がなければ動けませんでした。
パンがなければ進軍できない。
馬の飼料がなければ移動できない。
補給が途絶えれば戦う前に弱ってしまう。
将軍
「敵軍の様子は?」
補給係
「空腹です」
将軍
「勝ったな」
華やかな騎士や名将の活躍の裏には、いつも食料の問題がありました。
もしかすると中世最強の武器は、剣でも槍でも弓でもなく、
補給係
「焼きたてです」
と差し出された一切れのパンだったのかもしれません。

おまけの4コマ


