【中世戦士の必修科目!】知られざる盾のリアルな使い方、全部見せます

はじめに

戦場の主役は剣じゃない!?
──実は“盾”こそが戦術の花形だった!
「盾ってただ守るだけでしょ?」
そんなイメージ、今日で覆ります。
中世の戦場では、盾は単なる防具ではなく、攻防を支配する“戦術の司令塔”でした。
構え方ひとつで味方を守り、技ひとつで敵の出鼻をくじく。
そんなスゴ技がぎっしり詰まったのが、盾の世界です。
この記事では、「中世の盾、使い方」をテーマに、5つの代表的な盾の特徴や設計の工夫、リアルな戦術運用法、さらには歴史を動かした実例まで、面白く・わかりやすく紹介していきます。
歴史の裏に隠された“盾の深奥”、一緒に覗いてみませんか?
※本記事はエンターテインメント目的で制作されています
🛡 戦場を支配した5つの盾タイプ

中世の名脇役たちを紹介!
■ 円形盾(ラウンドシールド)
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- 登場時期:8〜11世紀
- ざっくり特徴
片手でガシッと握る丸型。
仲間とぴったり並べて“シールドウォール”を作り、敵の波をガード! - 主なユーザー:ヴァイキング、アングロ・サクソンなど
👉 「守る」と「動く」を両立!チームプレイに最適な盾
■ カイトシールド

- 登場時期:11〜12世紀
- ざっくり特徴
しずく型で脚までカバー。
馬に乗って戦う騎士の足元をバッチリ守ってくれる優れモノ。 - 主なユーザー:ノルマン騎士、十字軍戦士
👉 乗ってよし!守ってよし!騎士の相棒的存在
■ ヒーターシールド

- 登場時期:12〜15世紀
- ざっくり特徴
コンパクトな三角形タイプ。
軽くて取り回し抜群!
歩兵でも騎兵でも使える万能選手。
👉 進化系!鎧との相性もバッチリな万能盾
■ パヴィース

- 登場時期:14〜15世紀
- ざっくり特徴
背丈ほどある長方形。
クロスボウ兵が後ろに隠れてリロード→バシュッ!と撃つための可動式壁。
👉 「壁持ってきた」感がすごい!防御特化型の戦術盾
■ バックラー

- 登場時期:12〜16世紀
- ざっくり特徴
小さめサイズで片手にフィット。
剣と一緒に使って殴る!
逸らす!
目をくらます!
まさに小さな革命。
👉 小さくても超攻撃的!“殴る盾”の代表格
🔧 盾を強く軽くする中世の職人ワザ

鉄壁の秘密、ここにアリ!
✔ 木材でここまでできる!?
- 中世の盾に使われたのは、なんとリンデン(菩提樹)やポプラといった軽くて割れにくい木材。
- しかも、ただの板ではありません。
木を放射状に重ね貼りして、衝撃を分散させる高度な工法が使われていました。 👉 「軽い=弱い」じゃない。中世の盾は“軽くてタフ”が基本!
✔ デザインは飾りじゃない!耐久性を支える美学
- 表面には麻布や動物の革を膠(にかわ)でガッチリ貼り付け。
- その上に石膏下地を塗り、家紋やシンボルをカラフルに描きました。
- 見た目だけじゃなく、戦士の「所属」や「誇り」を背負う、まさに“顔そのもの”。
👉 芸術と実用が一体化した、中世の「戦うキャンバス」!
✔ 見た目より軽い!縁の仕上げと重さの真実
- 縁は生皮(ローハイド)や厚革でしっかり補強。
バトル中の衝撃にも耐える頑丈設計。 - でも驚くべきはその軽さ
- カイトシールド:約5〜6kg(中身が詰まったリュック並)
- バックラー:約1kg前後(片手でヒョイッ)
👉 想像以上に軽くて使いやすい!持って逃げる気にもなれるレベル!?
4コマ漫画「盾の使い方」

⚔️ 実戦で炸裂した伝説のテクニック集

盾で魅せろ!
● シールドウォール戦術
「壁?いや、人間の要塞です」
——そう言いたくなるほどの密集陣形。
盾と盾をガッチリ組み合わせて前線を構築、敵の突撃をガード。
その背後から槍がスッと突き出される…もう要塞です。
ヴァイキングやノルマン軍が愛用した、最強の団体プレイ戦術!
● 剣+バックラー戦術(I.33)
13世紀の武術書『I.33』に登場する、いわば“盾アクションの教科書”。
小さな盾で視界を奪い、敵の剣をバインド、すかさず剣でカウンター。
パリィ?ブラインド?殴打?──。
全部ひとつの盾でできちゃいます。
機敏な動きが命、まさに盾の格闘技!
● パヴィース射撃法
でっかい盾の裏に隠れて「よし、今だ!」とクロスボウ発射!
伏せて張って撃って隠れる、のループ。
ジェノヴァ傭兵が編み出したこの戦法は、シンプルにして堅実。
“動く壁”の名にふさわしい守備力が特徴です。
💡 盾は「防御装備」なんて古い!
──戦術の流れをコントロールする“司令塔”だったのです。
🏰 盾が戦局をひっくり返した歴史のワンシーン

📌 ヘースティングスの戦い(1066年)
円形盾で固めた“ザ・防御陣形”サクソン軍に対し、ノルマン騎士たちはカイトシールドを装備して、なんと横っ腹からズドンと突撃!
この“側面からの奇襲+盾の形状”の合わせ技が、盤石だったサクソン軍の防衛ラインを見事に打ち破りました。
盾一つで戦術がガラッと変わる、その決定的瞬間がここに。
📌 クレシーの戦い(1346年)
パヴィースを携えたジェノヴァ傭兵たち、最初は余裕たっぷりにクロスボウで迎え撃つ……はずが、雨で弦がビシャビシャに。
その隙を見逃さなかったのが、英国の長弓隊。
連射力と射程で圧倒し、一気に形勢逆転!
「盾があっても、状況次第では無力」という教訓が刻まれた一戦でした。
🔍 ちょっと驚く中世の盾トリビア3選

盾マニアなら語りたい!
- 遠征中、雨や泥で紋章が消えた?
そんなときは“現地でお絵描き再塗装”が当たり前。
まるでフィールドアート! - ストラップが切れたら?即アウト!
盾はただの板に早変わり。
だから兵士たちは予備ストラップと釘をこっそりポケットに忍ばせていたとか。 - 紋章と旗は戦場の「顔パス」
誰がどの軍に属してるのか一目瞭然。
いわば中世の“QRコード付きユニフォーム”だったんです。
❗ 盾にまつわる“ありがち誤解”をぶった斬る

Q&A!
Q. 盾って重たくて動きにくいんじゃ?
→ 実は平均5〜6kgほど。
登山ザックくらいの感覚です。
訓練すれば体に馴染むレベル!
騎士たちはこれを持ってガンガン走ってました。
Q. 守るだけの装備でしょ?攻撃には使えないよね?
→ ノンノンノン。
バックラーを振り回せば、相手の視界を奪う・剣を叩き落とす・手を挟むなど、まるで武器のように大活躍。
盾は殴るための“もう1本の腕”でもあったのです。
ある意味、二刀流!?
Q. 鎧が発達したら、もう盾なんていらなくなったでしょ?
→ たしかに小型化はしたけど、完全には消えてません。
15世紀の歩兵たちは、鎧+盾で戦場を駆け抜けてました!
盾は時代に合わせて“進化”していたんです。
🎯 最後に

締めの一撃!
あなたの中の“戦士”を呼び覚ませ!
中世の盾は、ただの防具じゃない。
「守る」
「動かす」
「仕掛ける」
すべてを担う戦場のオールラウンダーでした。
時代とともに進化したその形状、素材、そして技術。
見た目は地味でも、実は最前線の“仕事人”。
そして今──その技術を実際に学べる場もあります。
HEMA(歴史ヨーロッパ武術)などでは、現代に蘇った盾術を体験することができるんです。
🛡 「ただの防御」なんて言わせない。
盾を“使いこなす”あなたは、もう立派な中世戦士です。