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“大人向けガチャ”はなぜ急増したのか?──そこには“買い物の言い訳”と“収集の言い訳”が詰まっていた。

佐藤直哉(Naoya sato-)
<景品表示法に基づく表記>当サイトのコンテンツ内には商品プロモーションを含みます。

はじめに

気づけば財布が軽い

「今日はガチャ回す予定なかったんだけどなぁ……」

そんなことを呟きながら、駅ナカのガチャコーナーで500円玉を投入している大人
──はい、あなたのことです。

え?

「違いますよ」って顔してますけど、きっとスマホには“#ガチャ活”の痕跡が残ってます。

この10年ほどで、“大人向けガチャ”の存在感はグイッと増しました。
昔は100円玉でお菓子やおもちゃを狙ってた子どもたちの遊び場だったのが、いまやスーツ姿のビジネスパーソンが行列を作る場所に。

一体なぜ、こんなにも大人はガチャに惹かれるようになったのか?
その理由には、“買い物の言い訳”“収集の言い訳”という、ちょっとズルくて、でも愛おしい心理構造が潜んでいるのです。

※本記事はエンターテインメント目的で制作されています。

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市場は今、カプセルトイで回っている?

まずはデータからご紹介しましょう。

2023年度のカプセルトイ市場は、驚きの1,150億円。
わずか10年前は300億円台だったことを考えると、とんでもない急成長です。
さらに、バンダイグループだけで400店舗以上の専門店を展開し、ガチャの設置台数は70万台を突破。
もはやそこらのファストフードチェーンより目立ってる。

特筆すべきは、購入層の変化
いまや主力は20〜30代の社会人。
とくに女性の購入割合がぐんぐん上昇し、“オトナ女子”を意識したミニチュア雑貨や推し活グッズも増加中。

そう。

これはもはや子どもの遊びではないのです。
むしろ「子どもの頃に遊べなかった大人」が、本気を出して財布の紐を緩めている。──怖い、けどちょっと分かる。

“買い物の言い訳”があるから安心

さて、ここからが本題。

なぜ大人は、わざわざカプセルを回してまで買い物をするのか?

その秘密のひとつが、“買い物の言い訳”にあります。

たとえば、500円のガチャ。

通常なら「よし、500円の文具買おう」とは思いませんよね。
でも、「ガチャなら仕方ない」と思えてしまうのです。

それはなぜか。

  • 何が出るか分からないスリル=娯楽費扱い
  • 自分へのちょっとしたご褒美=癒し費扱い
  • 推し活の延長=文化的出費扱い

──そう、全部“仕方なかった”で済ませられる便利な枠なんです。
まるで「カロリーゼロ理論」ならぬ「出費ゼロ理論」
回せば回すほど、心理的にはチャラになる。

ノスタルジーも後押しします。
昔、駄菓子屋でガチャを回していた“あの頃の自分”を再起動する感覚。
それが今のガチャには詰まっている。

つまり、財布が軽くなるほど、心は満たされていく
──そんな錯覚に、私たちは見事にハマっているのです。

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“収集の言い訳”も完璧に用意されている

ここで登場するのが、“収集の言い訳”

たいていガチャには「全6種+シークレット」なんて構成が用意されてますよね?
これがまたズルい。
1つ引いたら「せっかくだし、あともう2つ……いや、せめてコンプリートだけでも」ってなる。

これは心理学でいう「ディドロ効果」
──1つ持ったことで他も揃えたくなる欲求です。

しかも、いまやSNSがその欲求を合法化してくれる。

「#戦利品」
「#今日のガチャ」
「#揃いました」

などの投稿を通じて、ただの収集が“作品化”される。
「誰かに見せたい」が、「全部そろえなきゃ」に変わる。
見せるために買う。
買ったから見せる。
この永久機関、なかなか止まりません。

コレクション棚に並ぶのは、フィギュアだけじゃない。
“満たされた自己承認欲求”も、一緒に並んでるんです。

「ちょっとだけ」が積み重なる未来

もちろん、カプセルトイを否定するつもりは毛頭ありません

むしろ、この文化は現代人の“小さな幸せ”を演出する名脇役とも言えます。
駅で3分、空港で5分、ランチ帰りに10秒
──そんな“スキマ時間”にワクワクを届けてくれるのだから。

ただし、1つだけ注意点があります。

それは、「1回だけ……が、3回になる」現象。

あの500円が、気づけば1,500円になり、翌週には「専用ケースも買おうかな」とか言い出してる。

それを“趣味”と呼べるなら良いのですが、「言い訳が積もった山」だった場合、やや問題です。

でも、まあ、それも含めて“大人の遊び”
どうせ誰しも、どこかで「正当化できる趣味」を探しているのですから。

最後に

言い訳が上手になるほど、人生は楽しい?

“大人向けガチャ”がここまでブームになったのは、単に面白いからではありません。

それは、「ちゃんとした理由があるように見せてくれる」という絶妙な演出があるから。
しかもそれが、買い物にも、収集にも、そして承認欲求にも──

私たちは、大人になってからも“本気で遊ぶ理由”を探しているのかもしれません。

言い訳でもいい。
回したその先に、ちょっと楽しい気分が待っているのなら──
それはもう、十分「価値ある一回転」ではないでしょうか。

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ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
小説を書いていたはずが、いつの間にか「調べたこと」や「感じた違和感」を残しておきたくなりました。
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テーマはちょっと真面目。
「なんかどうでもよさそうなのに、気になる」
──そんな話を集めて発信しています。
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