日常のふしぎ
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なぜガチャのカプセルは丸いのか?──玩具を売るために生まれ、最後は玩具に仕事を奪われた話

佐藤直哉(Naoya sato-)
<景品表示法に基づく表記>当サイトのコンテンツ内には商品プロモーションを含みます。

はじめに

なぜ、わざわざ丸いのか?

ガチャを回します。

ガコン。

取り出し口から、

丸いカプセルが出てきます。

手に取った瞬間。

コロッ。

「あっ」

転がります。

机に置いても、

コロコロ。

袋に入れても、

妙に場所を取ります。

男性が、

カプセルを拾いながら思います。

「これ、四角じゃダメなの?」

箱なら積める。

転がらない。

収納もしやすい。

どう考えても、

四角の方が便利そうです。

それなのに、

ガチャのカプセルは、

ずっと丸いままです。

これはいったい、誰にとって便利な形なのでしょうか?

※本記事は筆者個人の感想をもとに制作されているため、正確ではない情報の可能性があります。

中身の形が、バラバラだった

1950年代。

自動販売機で、

小さな玩具を売ろうとします。

指輪。

チャーム(小さな飾り)。

小さな人形。

当然、

形は全部バラバラです。

これをそのまま、

機械の中へ入れたらどうなるでしょう。

「これ、ちゃんと一個ずつ出せる?」

そこで考えられたのが、

カプセルでした。

形の違う玩具を、

同じ大きさの容器に入れる。

すると機械から見れば、

中身が何であっても、

全部ほぼ同じ形です。

玩具を機械に合わせるのではなく、

入れ物でそろえてしまったのです。

丸いと、機械がラクだった

カプセルの形を、

全部そろえました。

では次です。

「なぜ丸なの?」

四角でも、

よさそうに見えます。

でも四角には、

向きがあります。

角もあります。

そのぶん、

機械の中で引っかかる場所が増えます。

丸いカプセルなら、

向きが変わっても、

外側の形はほとんど同じです。

機械からすると、

転がして、送って、ひとつ出しやすい。

だから球体は、

販売機と相性がよかったのです。

ちなみに、

カプセルは透明でなくてもかまいません。

昔から、

色つきのものも使われています。

ガチャを回すと、必ず一個余る

ガチャを回します。

欲しかった玩具が出ます。

「やった」

でも、

手元にはもう一つ残ります。

空のカプセルです。

中身は当たりでも、

容器は毎回、

ほぼ確実に余ります。

一個なら、

そのまま回収箱へ。

ところが、

それが積み重なると、

かなりの量になります。

バンダイナムコグループが、

2024年度に回収した空カプセルは、

約47トン。

小さなカプセルも、

集まれば47トンです。

ガチャは長いあいだ、

玩具をうまく売るために、

丸い容器を使ってきました。

ところが今度は、

その便利な容器を、どう減らすかが問題になったのです。

カプセルをなくしたら、玩具が丸くなった

では、

空のカプセルを減らすには、

どうすればいいのでしょう。

答えの一つが、

カプセルそのものを使わないことでした。

ガチャを回します。

ゴトン。

出てきたのは、

丸いカプセルではありません。

丸まったダンゴムシの玩具です。

外側の容器はありません。

玩具そのものが、

機械からそのまま出てきます。

昔は、

形の違う玩具を売るために、

丸いカプセルへ入れました。

ところが今では、

カプセルを使わずに済むよう、

商品そのものを機械で扱える形にするものまで登場しています。

玩具を入れるために生まれた丸いカプセルは、
最後には玩具そのものへと姿を変えました。

最後に

最初は、

形のバラバラな玩具を、

ちゃんと一個ずつ売るために、

カプセルが必要でした。

丸くして、

そろえて、

機械から出しやすくする。

便利な発明です。

でも、

中身を取り出した瞬間、

その便利な容器は、

今度は空っぽになります。

そこで最後には、

商品そのものが、

カプセルの役目まで引き受けるようになりました。

玩具を売るために生まれたカプセルは、
最後には玩具に仕事を奪われたようです。

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佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
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歴史や文化、日々の暮らしに潜む雑学を題材に、無駄雑学などの小噺を発信しています。
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