その他の不思議
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氷を300m掘ったら、そこに生命がいた──アイスランドの氷河の下で何が起きている?

佐藤直哉(Naoya sato-)
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はじめに

氷しかない場所で「湖を調べます」

アイスランド。

研究者たちが、

巨大な氷河の上に立っています。

そして言いました。

「この下の湖を調べます」

見渡しても、

湖なんてありません。

あるのは、

氷だけ。

それでも掘ります。

100m。

200m。

300m。

そしてついに、

ドリルの先が水に届きました。

氷の下に、本当に湖があったのです。

さらに、

その水や泥を調べると、

微生物まで見つかりました。

太陽の光が届かない、

氷の下の暗い湖。

では、

こんな場所で、どうやって生きているのでしょうか?

※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。

湖の底に、もう一つの答えがあった

その答えを探すには、

湖のさらに下を見ます。

上から順に、

氷河。

その下に湖。

そして、

湖の底には岩盤があります。

アイスランドは、

火山活動が盛んな土地です。

地下では、

熱や水、

岩石の反応によって、

水素や硫黄化合物などが生まれます。

微生物の一部は、

そこから得られる化学エネルギーを使って、

生きていると考えられています。

つまり、

ここでは太陽の代わりに、

地下で起きている化学反応がエネルギー源になる。

では、

そこにたまった湖の水は、

ずっと氷の下に閉じ込められたままなのでしょうか?

その湖、水ごと外へ出てくることがあります

答えは、

ずっとではありません。

氷河の下には、

地下の熱などで溶けた水が、

少しずつたまることがあります。

水が増えると、

湖の中の圧力も高くなります。

すると水は、

氷河の底にあるすき間や、

もともと水が通っていた細い道へ流れ込みます。

そして流れが大きくなると、

大量の水が、

氷河と地面の間を通って外へ流れ出します。

これが、

ヨークルフロイプ。

氷河湖決壊洪水です。

さっきまで、

300mの氷の下にあった水が、

今度は地上へ一気に出てきます。

氷の下の湖は、

完全に閉じた世界ではなかったのです。

最後に

氷河を見ながら、

男性が言います。

「何もない場所だな」

確かに、

目の前には氷しかありません。

その下では、

湖に水がたまり、

微生物が生き、

地下の熱が動いています。

ときには、

その水が氷河の外へ流れ出すこともあります。

男性は、

しばらく景色を眺めてから、

満足そうに帰っていきました。

氷河は、

何も答えません。

もっとも、

300mも上にいる相手へ、わざわざ説明する必要もありません。

ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
文章を書くことを楽しむ自称・小説家です。
歴史や文化、日々の暮らしに潜む雑学を題材に、無駄雑学などの小噺を発信しています。
どうぞ、ふらりと覗いてみてください。
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