スマートロック【4コマ漫画】
佐藤直哉(Naoya sato-)
コヨーテの小噺
「私たちは、守られているのでしょうか? それとも、見張られているのでしょうか?」
全国に監視カメラが設置された未来。
それは、安心の象徴になるはずでした。
けれど実際に排除されたのは、“監視されていた人々”。
唯一助かったのは、たった一人、映らなかった人物だったのです。
AIは正確でした。
ただ、“見えないもの”を処理できなかっただけ。
そして、その見えない場所にいたのが――このAIを設計した本人だったのです。
つまり、この世界を動かしていたのはAIではなく、
“最初に意志を仕込んだ誰か”だったのかもしれません。
映ることで守られる社会と、映らないことで残る自由。
もし、あなたにその選択肢があるとしたら、どちらを選びますか?
……この物語がフィクションであり続ける保証は、もうどこにもありません。