本の話(教養篇)
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『科学的に証明された すごい習慣大百科』要約|習慣化できない人ほど読むべき理由

佐藤直哉(Naoya sato-)
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はじめに

「今日から毎朝5時起きで筋トレして英語やるぞ!」

──そう決意した翌朝。

「寒っ…今日は“体を休める習慣”の日にしよう」

気づけば布団の中でスマホを見ながら、“習慣化の記事”を読んでいる。
そんな経験、ありませんか?

でも不思議なんですよね。
最初はやる気MAXだったのに、3日後には「継続?そんな人いました?」みたいになる。

すると人は思います。

「自分は意志が弱いんだ…」

違います。

意志が弱いんじゃない。
そもそも脳が「ラクしたい課」のエース社員なんです。

『科学的に証明された すごい習慣大百科』は、そんな人類の“ポンコツな脳”を責めません。

むしろ、

「根性で続けろ?
うちの脳、ブラック労働にはかなり厳しいんですよ」

みたいな顔で、脳のクセを利用する方法を112個も出してきます。

だから読んでいると、「自分がダメなんじゃなくて、攻略法を知らなかっただけか…」と、ちょっと希望が湧いてくるんです。

※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。

この本が支持された3つの理由

この本、ただの「頑張れって言う自己啓発本」じゃありません。

むしろ逆です。

普通の習慣本って、

「朝5時に起きろ!」
「筋トレしろ!」
「成功者は言い訳しない!」

みたいな、“脳を軍隊だと思ってる人”が出てきがちなんですよ。

でも現実の脳って、

「今日は雨なんで無理です」
「昨日ちょっと頑張ったので本日休業です」
「それ来週からでも人生そんな変わらなくないですか?」

とか言ってくる。

めちゃくちゃ帰りたがる新人バイトなんです。

この本が面白いのは、そんな“すぐサボる脳”を怒らないところ。

「気合で働け!」じゃなく、

  • どうすれば脳が自然に動くのか
  • どうすればラクに続くのか
  • どうすれば脳を騙して前進できるのか

を、心理学や脳科学ベースで教えてくれます。

しかも方法が112個ある。

つまり、

「この方法ダメ?じゃあ次いきましょう」

という、“脳への圧が弱い”んです。

だから読後感が、「よし人生変えるぞ!」ではなく、

「まあ…1個くらいならやれそう」

になる。

この“ちょっとだけ頑張れそう感”が、妙に心地いいんです。

「意志力はいらない」という救い

本書のプロローグにある、

「習慣化に意志力はいらない」

この言葉、三日坊主界隈にはかなり衝撃です。

だって今まで、

「続かないのは根性が足りない!」
「もっと自分に厳しく!」
「成功したければ甘えるな!」

みたいな、“昭和の熱血ラーメン店主”みたいなことを言われ続けてきたわけです。

でも現実は、

「今日はちょっと気圧が…」
「昨日頑張ったので脳がストライキ中です」
「まず布団から出る交渉をしたい」

というのが人類。

本書はそこに対して、

「人間の脳って、根性論を聞くと急に電波悪くなるんですよね」

と冷静に言ってくる。

例えば紹介されているのが、

「52分作業して17分休む」

という方法。

普通の根性論なら、

「集中しろ!限界のその先へ!」ですが、この本は違う。

むしろ、

「脳、そんな長時間働きません。定時あります」

というスタンス。

だから読んでいると、“自分を鍛え直す本”というより、“クセ強めな脳の取り扱い説明書”を読んでる感覚になってくるんです。

おでこを30秒トントン?思わず試したくなる習慣術

ダイエットの最新研究、絶対もっとこういうのだと思うじゃないですか。

「高タンパク質を意識し、血糖値の上昇を管理しながら――」

とか。

なのにこの本、急に、

「おでこ30秒トントンしてください」

とか言い出すんです。

いや待ってください。
こっちは「糖質制限」とか「16時間断食」とか、もっと修行みたいなのを想像してたんです。

なのに出てきたの、

“軽くおでこ叩く”

です。

完全に“ダイエット”じゃなくて、“頭痛持ちのおじさん”の動きなんです。

でも実際、ニューヨーク市聖路加病院ウェイルらの研究では、食欲が半分から3分の1程度まで減少したそう。

不思議すぎる。

ただ、ここがこの本のうまいところで、

「食べすぎに注意しましょう」

と言われても人は動かないのに、

「とりあえずおでこ叩いてみてください」

になると、なぜか一回やる。

「本当かな~」とか言いながら一回はやる。

たぶん人類、“努力”より“謎の儀式”のほうが続くんですよね。

この本は、難しい研究を「今日ちょっと試してみるか」に変えるのが妙にうまいんです。

「脳内食事」が教えてくれる、人間の不思議

この本、ついに“食べずに満足する方法”まで出してきます。

それが「脳内食事」

研究によると、

「食べるところを頭の中で想像すると、実際の食欲が減る」

らしいんです。

いや逆なんですよ、普通。

こっちはラーメン想像したら、

「うわ…湯気すご…チャーシューとろけてる…」

ってなって、5分後にはデリバリーアプリ見てる生き物なんです。

なのに脳は、

「はい、ごちそうさまでした」

みたいな顔で満足し始めるらしい。

人間って、「理性で生きてる高等生物」のつもりなのに、実際はかなり“脳のノリ”で動いてるようです。

だから本書は、

「我慢しろ!」
「根性だ!」
「食欲に勝て!」

みたいな熱血方向に行かないんですよ。

むしろ、

「脳、意外と適当なんで、うまく騙しましょう」

というスタンス。

人類、根性論で追い込むより、“ちょっと脳を勘違いさせる”ほうが続くらしいです。

お金を擬人化すると貯金できる?

この本、ついにお金に人格まで与え始めます。

浙江大学の研究として紹介されているのが、

「お金を擬人化すると貯金しやすくなる」

という話。

つまり、“ただの数字”じゃなく、

「この子を守らなきゃ…」

みたいな感覚になると、人は浪費しにくくなるらしいんです。

急に銀行口座をペットみたいに扱い始める。

でもこれ、不思議と納得できるんですよ。
人って、感情移入した瞬間に行動変わるじゃないですか。

ソシャゲのキャラには、

「ごめんな…無課金だけど絶対強くするからな…」

とか言うのに、

自分の通帳残高には、

「あ、牛タン食べ放題予約しよ」

で終わる。

扱いの差がすごい。

つまり人類、“合理的にお金を管理している”というより、

「感情が動いたものだけ守る生き物」

なんですよね。

本書が面白いのは、そこを否定しないところです。

「もっとしっかりしろ!」じゃなく、

「その雑な脳、うまく利用しましょう」

という方向で話が進む。

もう自己啓発というより、“脳の飼育マニュアル”なんです。

112個あるから、完璧を目指さなくていい

この本、習慣術が112個載ってます。

112個です。

もう途中から、

「自分を変える本」というより、
“脳の機嫌を損ねない生活マニュアル”

に見えてきます。

普通こういう本って、

「この方法だけやれば人生変わります!」

みたいな“ラスボス攻略法”を出してきがちじゃないですか。

でもこの本は違う。

むしろ、

「あなたの脳、かなり個体差ありますね」

という前提で話が進む。

朝型の人もいれば、夜しか動かない人もいる。
静かな場所じゃないと無理な人もいれば、カフェのガヤガヤで急に覚醒する人もいる。

つまり脳、人によってクセが強い。

だから本書は、

「全員これやれ!」

じゃなく、

「このへんに、あなたの脳がなんとか逃げない方法あります」

というスタンスなんです。

これが妙に安心します。

しかも112個あるから、

1個失敗しても、

「はい次〜。今回は脳との相性悪かったですね〜」

で終われる。

習慣化って、努力というより
“脳に合う首輪探し”だったんだな…と思わされます。

最後に

習慣化は、「自分との戦い」じゃなかった

昔の習慣論って、だいたい熱すぎるんですよ。

「限界を超えろ!」
「甘えるな!」
「昨日の自分に勝て!」

完全にスポ根アニメ。

でも現実の脳は、

「今日はもう営業終了です」
「やる気の在庫、現在切れております」
「その案件、来週から本気出します」

とか普通に言ってくる。

しかも厄介なのが、脳って“正論”で急に動かないんですよね。

「頑張れ!」と言われるほど、静かに布団へ後退していく。

この本は

「その脳に根性論をぶつけても、そりゃ逃げます」

という前提で話が進みます。

「努力不足!」ではなく、

「まず脳が逃げ出さない環境を作りましょう」

というスタンス。

読んでいると、

「自分がダメだった」のではなく、

「クセ強めな脳の扱い方を知らなかっただけか…」

と思えてくるんです。

習慣化って、“自分を追い込む技術”じゃなかったんですね。

疲れる日がある。
やる気が消える日がある。
何もしたくない日がある。

それでも少しずつ前に進めるように、脳とうまく付き合っていく。

この本は、そんな「頑張り方」を教えてくれる一冊でした。

書籍情報

『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』

著者:堀田秀吾 氏
出版社:SBクリエイティブ
発売:2025年7月
ページ数:約287ページくらい

ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
文章を書くことを楽しむ自称・小説家です。
歴史や文化、日々の暮らしに潜む雑学を題材に、小噺を発信しています。
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