カードという文化
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【9割が誤解】トランプ絵札の“あの偉人っぽい顔”…実は本人じゃない説(歴史の“それっぽい人”事件)

佐藤直哉(Naoya sato-)
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はじめに

まずは勘違いから

トランプの絵札(K・Q・J)。

とても威厳があります。

  • 王っぽい
  • 女王っぽい
  • 家臣っぽい

つまり

「絶対だれか偉人がモデルだろ」

と思うじゃないですか。

多くの人が一度はこう考えます。

「このキング、絶対カエサルとかだろ」

理由?

ヒゲが偉そうだから

人類の判断基準は、だいたいこんな感じです。

しかし調べてみると衝撃の事実が出てきます。

多くのトランプの絵札、特定人物じゃありません。

え?

じゃああの人たち誰?

雰囲気の人です。

以上です。解散。

……いや待ってください。

ここからが歴史の面白いところです。

※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。

印刷の都合

まず冷静に考えてみましょう。

昔のトランプは

手作業の木版印刷です。

つまり職人は

  • 早く彫りたい
  • たくさん作りたい
  • できれば昼飯に帰りたい

するとどうなるか。

肖像画レベルの精密人物?

無理です。

結果

「王っぽい人」

が生まれます。

具体的に言うと

  • 王冠
  • ヒゲ
  • マント

これで完成。

はい王。

現代で言うと

プレゼン資料の人物写真が

「海外ビジネスマン(無料素材)」

になる現象です。

誰がモデルなのかは誰も気にしません。

でもスーツが似合うので役員です。

名前の罠

ところが話がややこしくなるのが

フランスです。

フランスには

パリ・パターン

というトランプがありました。

ここでは絵札に

名前がついていた。

キングは

  • ダビデ
  • シャルルマーニュ
  • カエサル
  • アレクサンダー

つまり

歴史オールスター。

例えるなら

歴史アベンジャーズ

です。

しかし問題があります。

世界に広まったトランプは

そのバージョンじゃなかった。

つまり

名前だけが都市伝説として残り

顔だけの人たち

が世界に広がりました。

履歴書なしで就職成功。

強い。

英雄ガチャ

ここで登場するのが

九偉人(Nine Worthies)。

中世ヨーロッパの

「歴史界のドリームチーム」

です。

ざっくり言うと

  • 聖書の英雄
  • 古代の英雄
  • キリスト教の英雄

を集めた

SSRセット。

中世ヨーロッパの人々は

「この9人、最強」

という推しセットを作っていました。

完全に

歴史の推し活。

その人気キャラが

トランプの絵札の名前に

混ざった可能性があります。

つまり

人気ランキングがカード化した。

だいたいそんな感じです。

人類の悪い癖

ここで人間の本能が出ます。

名前を付けたい。

人は

  • 雲に顔を見つけ
  • 石に神様を見つけ
  • トランプにカエサルを見つける

想像力が豊かすぎる。

顔を見ると

「この人、誰?」

と考えてしまう。

名前がないと

落ち着かない。

だから

たぶんカエサル

と言い出す。

歴史の半分はこれです。

コピー地獄

トランプの絵柄は

フランスの ルーアン という街で作られたデザインが

イギリスに渡ります。

ここで重要なことがあります。

昔のコピーは

完全コピーじゃありません。

職人が

元のカードを見ながら

「だいたいこんな感じ」

で描き直します。

つまり

コピーというより

手書きの写し絵。

すると何が起きるか。

1回目のコピー

「この剣ちょっと省略しよう」

2回目のコピー

「この模様よく分からないから消そう」

3回目のコピー

「この人誰か知らないけど王冠あるから王でいいか」

こうして

細かい意味は

少しずつ消える。

でも

  • 王冠
  • マント
  • 偉そうな顔

みたいな

“王っぽい特徴”だけは残る。

結果。

設定は消えた。

雰囲気だけ残った。

これは現代でもあります。

企業ロゴの会議。

「このロゴ、どういう意味?」

「いや…なんかカッコいいから…」

「あと丸い方が“未来感”あるらしいです」

「なるほど。未来だ」

3分後。

満場一致。

意味:誰も説明できない。

雰囲気:満点。

勘違い三連発

① 絵札は実在人物?

→ ほとんど違う

② カエサル説は嘘?

→ 一部のカードでは名前があった

③ 昔から同じデザイン?

→ コピーと簡略化で進化

つまり

歴史+噂+コピー

で今のトランプが完成しました。

なぜ消えた?

名前付きトランプが

世界標準にならなかった理由

ものすごく現実的です。

ゲーム中に設定を語り始める人がいると、だいたい嫌われる。

例えばポーカー。

「ちょっと待って。このキング、歴史的にはシャルルマーニュで…」

全員:

「カード出せ」

さらに続けると

「ちなみに九偉人という中世の英雄体系があってですね…」

ディーラー:

「次の人どうぞ」

3分後。

その人は

二度とポーカーに呼ばれなくなった。

つまり世界は

設定よりルールを選んだ。

最後に

結局こうなる

トランプの絵札は

偉人の肖像ではなく

文化のコピーが生んだ“権威っぽい人”。

でも面白いのは

世界中の人が

同じ顔を見て

「この人、誰だろう?」

と考えてきたことです。

人間は

意味を探す生き物です。

そして

意味がなくても

意味を作る。

歴史とは

人類最大の想像力ゲーム

なのかもしれません。

さて。

あなたのトランプのキング。

あの人、誰だと思います?

カエサル?

それとも

ただの雰囲気王?

ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
文章を書くことを楽しむ自称・小説家です。
歴史や文化、日々の暮らしに潜む雑学を題材に、小噺を発信しています。
このブログでは、
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