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【ついに海戦解禁】Mount & Blade IIは、なぜ今“帆”を上げる必要があったのか

佐藤直哉(Naoya sato-)
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はじめに

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もしあなたがこれまでの「Mount & Blade II: Bannerlord」を遊んできた人なら、遅かれ早かれ、こんな疑問が頭をよぎったはずです。

「……あれ? この世界、港はあるのに海、仕事してなくない?」

そうなんです。
立派な港町もある。
なのに海はというと、基本は風景担当。
英雄たちは浜辺で仁王立ちし、水平線を眺めて人生について考えるだけ。
戦争?
それは当然のように全部、陸の上。

海は平和。
平和すぎる。
お行儀が良すぎる。

――しかし。

その“模範生の海”に、ついに戦争が持ち込まれました。パチパチ👏

2025年11月26日配信の海戦拡張DLC 「War Sails(ウォーセイルズ)」

これは「船に乗れます!」程度の話ではありません。

Mount & Blade IIというゲームが持っていた世界に、「海」という新しい戦場を書き足してしまうDLCです。

※本記事は筆者個人の感想をもとにエンターテインメント目的で制作されています。

War Sailsって結局なに?

■海を入れたらどうなったのか

War Sailsは、シリーズ初となる本格的な海戦導入DLCです。

発売日は2025年11月26日。
価格は約3,000円前後。
PCはもちろん、PS5・Xbox Series X|Sにも対応しています。

……と、ここまで読むと「ふーん」で終わりそうなので、一度立ち止まりましょう。

海戦です。

Mount & Bladeで。

馬が走り、槍が飛び、「とりあえず突撃だ!」が正義だったあの世界に、ある日突然、波と風と船団がやって来る。

外から見ているプレイヤーとしては、こう思います。

「あ、これは雰囲気変わるやつだ」、と。

実際、変わりました。

しかも中途半端にではなく、がっつりです。
海戦だけ追加して終わり、ではありません。
艦隊運用があり、新勢力が増え、さらに本編側には大型の無料アップデートまで同時に入ってきました。

ここで一度、時系列を整理しておくと。

War Sailsは当初、2025年6月発売予定でした。
そこから延期。

でもBannerlordを遊んできた人なら、この情報を見てこう思ったはずです。

「ああ、これは腰を据えて作ってるな」

フタを開けてみると、その予感はだいたい当たっていました。

もはやDLCというより、これまでの遊び方に“もう一段”足してきた拡張

急いで出した感じがしない、というのは、この手のゲームでは何よりの安心材料だったりします。

海戦は“陸戦の延長”じゃない

■陸戦に似てるけど、だいぶ違う

War Sailsの海戦は、よくある「船の上で、いつもの戦闘をやります」ではありません。

最初に言っておくと、ここでの海は優しくないです。
まったくと言っていいほど。

風向き、潮流、船の重さ。

この三つが、思っている以上に主張してきます。

追い風なら「どうぞどうぞ」と背中を押してくれるし、横風になると「そっちは違う」と勝手に進路を変えてくる。
帆を壊されれば、どんな精鋭部隊も一瞬で“浮かぶ観光名所”です。

つまり、この海では――

「とりあえず突撃」は、かなり勇気のいる選択になります。

いや、正確に言いましょう。
突撃はできます。

ただし、そのあと炎上している自分の船を見て、「あれ? なんで?」と首をかしげる時間もセットで付いてきます。

戦術の幅は、思っている以上にあります。

  • 横付けして一気に殴り込む接舷戦(最終的にはいつものBannerlordが始まる)
  • 勢いと覚悟でぶつかるラミング(体当たり。決まると気持ちいいが、外すと地獄)
  • 矢やバリスタで帆や船体を削る遠距離戦(地味だが効く。効きすぎると船が燃え始めて、全員が急に忙しくなる)

特にラミングが決まった瞬間は爽快です。
敵兵がまとめて海に落ちるのを見て、「ああ、海戦ってこういうやつだった」と、妙に納得してしまいます。

艦隊指揮

■新しい“混乱”が始まる

War Sailsでは、プレイヤーは一隻の船長で終わりません。

気づいたら、艦隊司令官です。
ええ、説明もそこそこに。

やることはシンプルなようで、まったくシンプルではありません。

味方船の配置、進行方向、敵の動線をどう塞ぐか。

頭では分かっています。
分かってはいる。

ただ、実際に起きるのはだいたい次の流れです。

  1. よし、全艦前進(ここまでは完璧)
  2. 風向き? ああ、あとで考えるやつ
  3. 気づいたら船が団子状態
  4. なぜか自分の船だけ燃えている

……はい、いつものBannerlordです。

でも不思議なもので、この混乱がちゃんと面白い。
指揮が噛み合った瞬間、「あ、今のは俺が勝たせたな」と分かるのが良い。

海戦は、陸戦以上に結果と判断が直結する

失敗も成功も全部自分のもの。
その感じが、妙にクセになります。

新勢力「ノルド」

■海に出てきた瞬間、空気が変わる連中

War Sailsで追加される新勢力がノルドです。

北欧バイキング文化をモチーフにした勢力で、斧と盾、そして海。

……はい、この時点でだいたい察しますよね。

「そりゃ強いだろ」と。

実際、フィヨルドが広がる北方地域、厳しい寒冷地、近接戦闘に特化した兵士たちという、分かりやすく“戦闘民族”な構成をしています。

しかも彼ら、陸にいても厄介なのに、海に出るとさらに厄介です。

霧の向こうからノルドの船団が現れる瞬間、プレイヤーの姿勢が一段階よくなります。

背筋が伸びる、というより、自然と前のめりになる感じ。

「あ、これは適当にやると沈むやつだ」

そう思わせてくる時点で、もう存在感は十分。

ノルドは“新勢力”というより、海戦という新ルールをちゃんと怖がらせてくる存在です。

船は集めて、いじって、沈められる

■凝り性な人注意

登場する艦船は20隻以上。

軍艦、商船、漁船まで揃っていて、「あ、これは集め始めたら沼るやつだ」と早々に察します。

しかもちゃんとカスタマイズ可能。

  • 帆の種類(速さか安定かで悩み始める)
  • 船倉の拡張(欲張ると動きが鈍くなる)
  • 衝角の装備(だいたい最後はこれに戻る)
  • 船首像の追加(性能はさておき、見た目は大事)

気づけば造船所が拠点になっています。

「今日は船だけ見て終わろう」と思って始めたのに、気づくと資材を集め、次の船を計算し、戦争の予定が全部後ろ倒し。

戦争?

……ええ、理想の船が完成してからで。

DLC以上に語られるべき“無料アップデート”

■他にも新要素が!

ここ、ちょっと一回深呼吸して聞いてほしいところです。

War Sailsと同時に、本編側へv1.3.4の大型無料アップデートが入ります。

「え、DLCの話じゃなかった?」と思った方。

……その反応、正しいです。
でも続きを聞いてください。

内容がこちら。

  • 同盟・貿易協定の拡張(外交がちゃんと“外交”になる)
  • ステルス&変装システム(正面突破以外の選択肢が増える)
  • 高速モード(忙しい大人に優しい)
  • ランダムイベント(急に人生が転ぶ)
  • AI・経済の改善(地味だけど一番ありがたい)

ここで重要なのは、DLCを買わなくても全部入るという点です。

つまりどういうことかというと――

「買う人は新しい遊びが増えて楽しい」
「買わない人も世界が良くなって楽しい」

ここまで来ると、素直に感心します。

有料DLCだから本編は控えめ、と思っていたら、出てきたのは想像以上の内容。

しかも無料でまとめて入れてくる。

結果として、文句を言う暇もなく「ありがとう」と言っている自分がいます。

こうなると、もう評価は一つしかありません。

結局、War Sailsは“買い”なのか?

さて、一番よく聞かれる質問です。

結局どうなのか。
買うべきなのか。

ここまで読んでまだ迷っている人は、たぶんこう思っています。

「面白そうだけど、時間持ってかれそうだな」

……その予感、正解です。

結論を言うと、Bannerlordが好きなら、ほぼ確実に買い

シリーズ初の海戦、新勢力、艦隊運用、さらに本編を底上げする無料アップデート付き。

内容だけ見れば十分すぎる理由が並んでいます。

注意点が一つあるとすれば、時間です。

夜に少しだけ触るつもりが、気づけば空が明るい。

翌朝も帆を張りながら、「まあ、こうなるよね」と自分に言い訳しています。

最後に

そして、カルラディアはまた少し広くなる

Mount & Blade IIは、戦いが終わっても「あそこ、別の手があったな」と考え直してしまうタイプのゲームです。

派手なムービーで泣かせるというより、
「あの戦い、なんで勝てたんだっけ」
「いや、なんで負けたんだっけ」
と、あとから反省会が始まるタイプ。

War Sailsは、その“反省会が増える方向”に、を足してきました。

陸だけだった戦場に潮風が混ざり、考えることも、やらかす理由も、きっちり増える。

でも、その増えたぶんだけ、語れる話も増えます。

水平線の向こうへ出るかどうかを決めるのは、あなた。

帆を上げる前からもう勝負は始まっていて、上げたら最後、だいたい帰りたくなくなる――そういうやつです。

ぜひ、納得いくまで迷って、沈んで、また帆を張るカルラディアの航海を楽しんでみてください。

ABOUT ME
佐藤直哉(Naoya sato-)
佐藤直哉(Naoya sato-)
ブロガー/小説家
文章を書くことを楽しむ自称・小説家です。
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